まもなく発表! 新元号 「フレームワーク思考」で予想してみたら… (3/5ページ)

 「3-c)漢字や音が他の言葉と紛らわしくない」もある程度は重要です(1-bと多少重なります)。例えば「安」も「弘」もかつて元号に使われた文字ですが、「安弘(アンコウ)」では魚のアンコウのようですし、「弘安(コウアン)」は公安や考案と音もアクセントも同じです(実はすでに使われてもいます)。ただし、平成も音としては平静と同じでしたし、発表された当初は「平城京」の平城と紛らわしいなども意見もありました。これについては3-aほどの重要度はないと言えるかもしれません。

 「4-a)安易に時代に流されていない」は、例えば一般向けのアンケートでは人工知能(AI)から連想した「栄合」などの案も出るそうですが、これは現在たまたま話題になっている言葉であり、数十年用いる元号には好ましくないといったことです。

 「4-b)過去の元号と紛らわしくない、あるいは最近元号に使われた文字でない」は議論が分かれそうですが、例えば安平(あんへい)は平安の逆の上に、前の年号である平成と一文字重なるため避けた方がいいということです。過去には「正和」と「昭和」のように読みが同じ元号もありましたが、これは避けられるべきでしょう。

議論分かれる「政治との距離」