2月には、10個以上のスマートフォン向けの人気アプリが、身長や体重、血圧、心拍数、生理周期、妊娠週数といった個人データを、ユーザーの知らぬ間に勝手にフェイスブックと共有していたことが発覚したのだ。そのユーザーがフェイスブックのアカウントを持っていなくても、iPhoneまたはアンドロイドのヘルスアプリに体重を入力すると、その瞬間にフェイスブックにデータが送信されていたのである。自分の身体や健康に関するデータが、許可なく共有されているというのは、気分のいいものではない。この件についてはウォール・ストリート・ジャーナルが報じたため、アプリからのデータ送信は終了している(と報告されている)。
フェイスブックよりもさらに、個人データの収集に力を入れているとされるのがグーグルだ。昨年8月、同社はクレジットカード大手マスターカードから、オフラインでの買い物記録、つまり消費者がマスターカードを使って店で購入した記録を購入、オンライン広告の閲覧履歴と関連づけていると報じられた。グーグルは、オンライン広告をクリックした人々が、その後実店舗でその広告の商品をどの程度購入しているかを追跡していたのである。ただしグーグルは、各ユーザーを識別できる情報を見ることはできないと説明している。
さらに、個人情報の収集源となっているのはスマートフォンやコンピューターだけではない。
ルンバで間取り収集?
2017年、ロボット掃除機ルンバで知られるアイロボットが、ルンバによって家の間取りのデータを収集していることが明らかになった。