社会・その他

流出個人情報のネット売買が横行 匿名性高いサイトに出品 (3/3ページ)

 アカウント情報を出品した人物はサイト上で、この情報を使って利用できる決済額(=窃盗が可能な金額)を「500ドル以上保証」などとうたい、手順を丁寧に説明する「アフターサービス」もつけると宣伝。だが、このアカウントに登録されたクレジットカードに残金がなかったとみられる。

 出品者につけられた評価は、多くが最低ランクの「星ゼロ」や「星一つ」。出品者にとっても予想外だったのか、意図的に“劣悪な商品”を売りさばいたのかは不明だ。

 トレンドマイクロによると、違法取引が行われているダークウェブ上の類似サイトや情報交換で使われる掲示板サイトでは、広く同様の評価システムが導入されている。一定の信頼度がある利用者しか入れない「メンバー制」を敷くサイトもあるという。

 一般の商取引同様、裏の世界でも「市場原理」が働いている現状。同社の岡本勝之セキュリティエバンジェリストは「ある程度の(ネット関連の)知識があり、金さえ払えば、よりいいもの(高性能の犯罪ツール)を高い確率で手に入れやすくなっている。犯罪へのハードルが低くなっている」と注意を促している。

【用語解説】ダークウェブ 一般的なネットの使い方ではたどり着けない、秘匿されたサイトの総称。ネット空間は通常検索で閲覧できる「サーフェイスウェブ」と、パスワードなどが必要な未公開の「ディープウェブ」に分かれており、ダークウェブは後者に分類される。アクセスするには匿名化通信ソフトなど特殊な方法が必要。薬物の取引など違法なやり取りが行われているケースも多いが、閲覧すること自体は違法ではない。

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