社会・その他

サッカーくじ「BIG」最高12億円に 年度内に引き上げ

 サッカーのスポーツ振興くじを運営する日本スポーツ振興センター(JSC)は14日、1口300円の「BIG(ビッグ)」について、キャリーオーバーと呼ばれる繰越金が発生した場合の1等当せん金の最高額を現行の10億円から12億円へ引き上げる方針を固めた。15日にスポーツ庁のスポーツ審議会総会に諮り、今年度中に実施する。日本国内では宝くじを含めても、史上最高の当せん金額となる。

 ビッグは、コンピューターが無作為に予想した日本のプロサッカーのJ1、J2、Jリーグがオフシーズン期間の海外サッカーの計14試合の結果を買うくじ。上限引き上げの対象となるのは「特別回」で、平成30年度は2回実施された。関連法ではキャリーオーバー時の上限は15億円と定められている。

 サッカーくじは購入者が試合結果の予想を選択する「toto(トト)」が13年度に発売を開始。ビッグが導入された19年度からは売り上げが急増し、25~29年度までは5年連続で1000億円を超えたが、30年度は「宝くじを含めた市場全体の縮小傾向」(JSC)などが影響し、948億円に落ち込んだ。当せん金の上限を12億円へと引き上げることで売り上げの回復が期待される。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus