特許情報普及へ功労者の表彰式 本紙などに大賞

2016.3.30 05:00

 特許情報の普及や活用に貢献した個人・企業を表彰する「2015年度特許情報普及活動功労者表彰」(主催・日本特許情報機構)の表彰式が29日、東京都千代田区で開かれた。大賞にあたる特許庁長官賞を受賞したHITサービス研究所の都築泉代表と日本工業新聞社の遠藤一夫社長らに賞状が手渡された。

 都築氏は企業や大学に海外技術情報の検索・調査を浸透させ、大阪工業大学大学院准教授として知財分野の人材育成に尽力した。日本工業新聞社は「特許・情報フェア&コンファレンス」をはじめとする知財関連の展示会やフォーラムを長年にわたり開催。知財活用事例などの連載コラムを新聞などに掲載し、知財関係者から一般まで幅広い層を対象に知財関連情報を発信している点が評価された。

 都築氏は表彰式で「さまざまな研究会で情報交換したり、研鑽(けんさん)したことが、自分にとってプラスになった。今後も意欲的に取り組んでいく」と述べた。日本工業新聞社の遠藤社長は表彰式後の懇親会で、「今後も新聞、雑誌、展示会を通じて広く特許情報を発信していきたい」と受賞の喜びを語った。

 受賞者は以下の通り。

 【特許庁長官賞】都築泉氏(HITサービス研究所)▽日本工業新聞社

 【日本特許情報機構理事長賞】伊藤徹男氏(アジア特許情報研究会)▽臼井裕一氏(元住友電工知財テクノセンター)▽日本アイアール

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