【熊本地震】上田桃子さんブログで訴え「避難所までなくなってしまうのかと…」

2016.4.19 15:32

 熊本市出身の女子プロゴルファー、上田桃子さんが、熊本地震で自身の家族や近所の人たちが、配給物資の不足や、今後の避難場所確保に困っている実情を18日夜に更新したブログで訴えている。

 ブログによると、上田さんの家族は、指定された避難場所が満員で、車も使えないため、近所の小学校などに一時的に避難した。こういう人は自身の家族に限らないとした上で、指定避難場所ではないため救援物資もほとんど届かず、届いても長蛇の列に並ばなくてはならないため、高齢者などには酷な生活が続いているという。

 それでも地域の人たちで励まし合う中、20日には大量の肉の炊き出しがあるとの情報も出てきて救われる気持ちでいたのだそうだ。しかし、学校が開校するためか、20日までしか学校にはいられないとの情報も届いたという。

 「本当か嘘かわからない中で、まだ地震は来ると心構えしながら踏ん張っている人たちばかりなのに、物資が届かないどころか、避難所までなくなってしまうのかと思ったら…言葉が見つからないです」と物資不足に追い打ちを掛けて避難場所から出なければならないことを憂慮している。

 上田さんは、「避難してる中にお年寄りの方だけではなく、子供達もいると思います。至急避難できる場所をもっと増やしてもらうか、そういった情報を発信してもらうかお願いできないでしょうか?」と、22日に開幕するフジサンケイレディスクラシックに向けて集中しなければならないなか、ブログでせいいっぱいに被災者側の声を届けている。

 同コメントには、19日午後3時現在、「いいね」が約500件付けられている。また、「今、自分に出来る事を一生懸命なさっている姿に感銘を受けています。支援の在り方は夫々あって、自分に出来ることを継続して行う事が大事だと思っております」「今こそ、上田家の娘として熊本の力になってください。泣いて心配するより、熊本人としてみんなにトーナメントの最終日、力強い優勝コメントで励ましてください」などと、さまざまな角度から激励コメントも寄せられている。

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