総菜店でのO157の感染、発生前に同型感染が11都県で50件発生 厚労省が調査結果を公表

 
閉店した前橋市の「でりしゃす六供店」=9月20日午前

 埼玉、群馬両県の系列総菜店で総菜を食べた客が腸管出血性大腸菌O157に感染した集団食中毒で、この食中毒が起きる前に同じ遺伝子型を持つO157の感染が11都県で50件起きていたことが17日、厚生労働省の調査で分かった。厚労省は自治体間の情報共有のあり方を見直し、O157の発生や詳細な情報を共有できる体制を整備する。

 総菜店の食中毒は8月10日以降、系列店を含め総菜を食べた22人が感染し、3歳女児が死亡した。

 厚労省によると、総菜店の食中毒と感染源が同一の可能性がある同じ遺伝子型のO157の感染は今夏、15都県で91件発生。総菜店の食中毒が起きる前の7月下旬ごろから、東京や神奈川など関東を中心とした11都県で50件起きていた。

 ただ、集団発生でなかったため原因の特定が難しく、食品を介しての感染である「食中毒」と確認された例はなかった。ところがその後、総菜店の客など41件の感染が起きた。

 厚労省は、自治体が広域感染が起きている認識を持てなかったため原因を特定する調査が遅れたと分析。他自治体で起きた感染例の詳しい情報を共有できる体制づくりを進める。