目の再生医療研究の拠点「神戸アイセンター」完成 12月1日オープン

 
神戸市中央区のポートアイランドに完成した「神戸アイセンター」=26日、神戸市中央区(志儀駒貴撮影)

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い目の病気の研究から治療、リハビリまでを一体で行う全国初の眼科専門施設「神戸アイセンター」が、神戸市中央区のポートアイランドに完成し開設記念式典が26日、行われた。12月1日にオープンする。iPS細胞を使った網膜治療に取り組む理化学研究所の高橋政代氏が理事を務める公益社団法人などが運営し、目の再生医療研究の拠点となる。

 高度な医療技術の研究などを進める「神戸医療産業都市構想」の一環で、神戸市の外郭団体などが平成26年から整備を進めていた。総事業費は約40億円。7階建ての施設には、視覚障害者らのリハビリ施設や眼科病院、理研の研究所、細胞培養施設などが入居する。

 運営は高橋氏が理事の公益社団法人「NEXT VISION」などが担当。高橋氏は今年、目の難病患者に他人由来のiPS細胞を使った世界初の移植手術を成功させており、今後はアイセンターを拠点に臨床研究を進める。

 この日の式典には高橋氏ら75人が出席。高橋氏は会見で「アイセンターは治療だけでなく、さまざまな人に選択肢を与えられる施設。臨床研究を進め、夢の視細胞移植にも取り組みたい」と強調。神戸市の久元喜造市長も「世界中の患者に最先端の医療を届けてほしい」と期待を寄せた。

 会見後には内覧会が開かれ、手足をかけると壁の突起物が音を発したり、点滅したりして視覚障害者でもクライミングを楽しめるコーナーなどが紹介された。