パナと阪大、世界初の極細内視鏡を開発 血管内をカラー画像で撮影、より正確な症状把握可能に

 
パナソニックと大阪大が開発した血管用内視鏡カテーテル(手前)とモニター画面(左)=28日、大阪市北区

 パナソニックと大阪大は28日、血管内をカラー画像でリアルタイムに調べることができる内視鏡カテーテルを世界で初めて開発したと発表した。直径1.8ミリの極細で、血管内に入って内部を撮影。画質は従来の約50倍の48万画素の解像度になり、動脈硬化など血管の病気をより正確に把握できるようになるという。

 現在は、何枚もの血管のモノクロの断面写真と背中から撮ったレントゲン写真を組み合わせて診察するのが一般的。医師は、これらの写真をもとに血管内の状態をイメージしながら手術するしかなかった。

 今回、パナソニックなどは同社がもつ消化器系内視鏡カテーテルの技術を応用し、4年かけて開発。内視鏡の先端部分(直径1.8ミリ、長さ5ミリ)の小さな空間に、センサーとカメラレンズ、照明の3部品を収め、細く暗い血管に入っていくことが可能になった。

 画像はリアルタイムでモニター画面に映され、南都伸介・元大阪大教授は「手術をする際に、鮮明な画像は重要」と説明する。

 医療機器を扱う大正医科器械(大阪市大正区)が、来月から発売。パナソニックセキュリティシステム事業部の細矢雅彦SBU長は「平成33年度に市場の1割に相当する8千本の販売を見込む」としている。