見る、使う、買う 人間国宝作品を堪能 宮本ゆみ子

Luxeな日本~地元発
宮本ゆみ子

 温泉の町、神奈川・湯河原町の隠れた名所が人間国宝に認定された作家の作品を集めた人間国宝美術館だ。所蔵作品は陶芸・人形・漆芸・金工・染織など1200点。テーマを替えながら、常時150~200点の作品が展示されている。

 JR湯河原駅から1時間に2本のバスで約10分。決して交通の便が良いというわけではないのに、取材に訪れた日は平日にもかかわらず、グループや個人の客が間断なく訪れていた。

 その日の展示は、九谷焼の三代徳田八十吉や練上手の松井康成、紙塑人形の鹿児島寿蔵など単独でも展覧会の目玉になるような逸品。ピカソや北大路魯山人、河井寛次郎といった内外著名芸術家の作品や、陶芸家として湯河原に工房を構える細川護煕元首相の作品群も充実している。

 特に女性客の人気を呼んでいるのが、本物の茶碗で抹茶が飲めるサービスだ。人間国宝の作品を実際に手にして使うなどという機会はないだけに、緊張のあまり手が震えるが、同時に格別の触感に胸がときめく。

 一部の販売している美術品もある。見て、触れて、使って、所有することもできる。芸術を味わい尽くせる空間といっても言い過ぎではないスポットだ。

 【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。

<プロフィル>

 みやもと・ゆみこ 元FM石川アナウンサー、ラジオDJ。音楽・スポーツ・ビジネスなど幅広いジャンルのライターとしても活動中。

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