血液がん、新型免疫療法の臨床試験 再発患者約4割の症状改善

 

 患者の免疫細胞に、がんへの攻撃力を増すよう遺伝子操作を加えて体内に戻す新型の免疫細胞療法で、血液がん「B細胞リンパ腫」の再発患者らの約4割で症状が改善、安定した状態を長期にわたって維持できたとする臨床試験結果を、米ペンシルベニア大などのチームが発表した。

 チームは「(代表的な治療法である)化学療法で効果がない患者を救う手だてになるかもしれない」としている。

 この療法はキメラ抗原受容体T細胞(CART)療法と呼ばれ、米国では子供の白血病患者などで承認されている。チームによると、これが初めての国際的な多機関による臨床試験といい、日本の北海道大や国立がん研究センターも含め、欧米、アジアなど10カ国27機関が参加した。

 免疫細胞療法は2015~17年、22~76歳の患者81人を対象に実施。26人の症状が大幅に改善したほか、5人もある程度回復した。このうち20人前後が治療実施後6カ月の段階で再発しなかった。

 ただし全体で70人前後の人が、強い副作用に悩まされた。(ワシントン 共同)