京都の花街・島原の太夫と「はんなり」餅つき

 
子供たちと餅を丸める太夫ら=京都市下京区

 江戸時代に花街として栄えた島原で太夫が餅をふるまう年末行事を再現したイベントが23日、京都市下京区のホテル日航プリンセス京都で開かれた。なじみの客ら約120人が訪れ、太夫と禿(かむろ)役の子供らが丸めたつきたての餅を味わった。

 約300年にわたり、島原を彩った年の瀬の伝統行事。平成2年から一時途絶えたが、島原の復活を模索する司太夫(55)が会場をホテルに移して再開、今年で17回目を迎えた。

 あでやかな衣装に身を包んだ司太夫と、長女の葵太夫(30)が舞を披露。その後、客が杵を振り上げるたびに「よいしょ」と掛け声をかけて餅つきを盛り上げた。

 司太夫は「島原の餅つきは冬の風物詩だった。ホテルで行うようになって形式は変わったが、心からおもてなしする姿勢は変わらない」と話していた。