大分・別府の老舗ホテルが働き方改革 人材確保へ10日連続休館

 
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 大分県別府市を代表する老舗ホテル「杉乃井ホテル」は26日、働き方改革の一環で来年1月9~18日に10日間連続で休館すると明らかにした。約2億円の減収が見込まれるが、約800人の従業員が休暇を取りやすくすることで「良い人材を確保して、良いサービスにつなげたい」として実施を決めた。平成31年以降も継続する方針だ。

 オリックス不動産(東京)が運営する杉乃井ホテルは22年以降、1月中旬ごろに5日間の休館日を設け、希望する従業員がアジアや米国などのホテルを視察する海外研修を実施。参加しない従業員は休暇としていた。30年からはさらに5日間延長し、従業員の休暇に充ててもらうという。

 杉乃井ホテルは団体客の減少で業績が低迷した時期もあったが、大規模な改修をし、外国人観光客を積極的に誘致することで、現在は連日満室近い高稼働率を誇る。ダイレクトマーケティング部の東健治部長(69)は「連休が取りにくい業界だが、働き方を改善しないと良い人材が確保できない。リスクを背負ってでも従業員の待遇を改善し、質の高いサービスにつなげたい」と説明した。

 杉乃井ホテルは昭和19年8月に開業し、647室で最大収容人員は2914人。大展望露天風呂「棚湯」などの施設を備え、年間宿泊者数が約70万人に上る九州最大級の温泉リゾートホテル。