犬たちがクラスメート!? 行事も参加できる「学校犬」 私立立教女学院小学校

 
学校犬のクレアが産んだ赤ちゃんを見る子どもたち。盲導犬候補の9匹の子犬たちは、生後2カ月になるまで、学校で子どもたちとふれ合ってすごしました(立教女学院小学校提供)

 平成30年は戌年。東京都杉並区の私立立教女学院小学校では、全国でもめずらしい「学校犬」が4匹活躍中だ。犬たちは遠足などの学校行事にも参加し、子供たちのかけがえのない仲間になっている。

 休み時間になると、職員室の隣の小部屋に子供たちが集まってきた。大型犬が尻尾をふって迎え、リードをつけてもらって外に出ると、うれしそうに歩き回る。

 「すわれ!」「あ、うんちした」…。

 犬たちを散歩させるのは「バディ・ウオーカー」と呼ばれる世話係。6年生が交替で務めており、この日の当番の大谷莉々さん(11)は「バディ・ウオーカーの日はすごく楽しみ。犬と遊ぶと気持ちがなごみます」と話していた。

 同校に学校犬が初めてやってきたのは15年。犬たちの飼い主でもある吉田太郎先生(44)が、学校を休みがちになった教え子の「学校に犬がいたら楽しいだろうな」という言葉をきっかけに考えついた。

 初代学校犬につけられた名前は「バディ」。英語で「仲間」を意味する。バディは毎朝、吉田先生の車で登校し、先生が担当する聖書の授業に“出席”。やがて娘のリンクも加わって、犬がいる風景は学校の日常になったという。

 27年にはバディとリンクを相次いで病気で失ったものの、今もバディのめいに当たるベローナのほか、東日本大震災の後に福島県で保護されたウィルとブレス、盲導犬候補となる子犬を産む役目を持つクレアが学校犬として活動している。

 吉田先生は「子供たちは学校犬を通して命の尊さを学び、被災地や目に障害のある人にも思いを寄せています。言葉がなくても気持ちが通じる犬たちの存在が、学校全体の空気をおだやかにしてくれるようにも感じます」と話している。