3人に1人「奈良はやや遅れている」 観光意識調査、「魅力的ホテル少ない」の声多く
観光客に対する奈良県の受け入れ体制について、県外居住者の3人に1人が「(やや)遅れている」と回答したことが、南都経済研究所(奈良市)が行った観光に関する意識調査で分かった。歴史的文化遺産以外の観光スポットの少なさや、魅力的なホテルや旅館の欠如を指摘する声が多かったという。
調査は昨年9月に大阪、兵庫、京都の3府県の20~74歳の男女を対象に実施、1200人から回答を得た。3府県からの観光客は、奈良の観光入り込み客数全体の約半数を占めるという。
調査では、奈良を含む近隣10府県の中で週末に旅行したい3地域を選択してもらうと、行きたい地域1位は京都(47・8%)が圧倒的に多く、奈良は4・8%にとどまった。ただ、男女ともに60~74歳は約4割が3位までに奈良を選択している。
奈良観光のプラスイメージでは「神社・仏閣、史跡などの歴史遺産が多い」が67・9%で最多。一方、マイナスイメージとして「テーマパーク、レジャー施設が少ない」「歴史遺産以外の観光スポットが少ない」を挙げた人が多かった。
「泊まってみたいと思う旅館・ホテルが少ない」という声も多く、観光の受け入れ体制については、35・4%が「(やや)遅れている」と回答。「(やや)進んでいる」はわずか6・5%だった。
同研究所の島田清彦主席研究員は、「県の観光イメージは歴史、文化に大きく偏っている。食など新たな観光資源の発掘、創造や情報発信にも取り組む必要がある」と指摘する。
将来的に主要顧客層になることが期待される若い女性に限れば、奈良は「訪れたいと思う観光地・観光施設が少ない」との意見が20代で5割以上、30代で4割以上に上る。島田主席研究員は、「若い世代からも支持されるようなイメージアップ、観光地づくりが大切だ」と話した。
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