鯖江の眼鏡、観光にも貢献…ミュージアム年約18万人
「めがねフェス」を監修した小松原一身さん=福井県鯖江市
眼鏡フレームの一大産地、福井県鯖江市が盛り上がっている。同市の「めがねミュージアム」は、昨年5月からの1年間に約18万人が訪れ、今月9、10両日に開催した「めがねフェス」は約1万5900人を集めた。地元経済にはフレームの製造に加え観光面でも貢献が大きく、フェスの監修者で眼鏡会社社長の小松原一身さん(59)は「眼鏡の町というイメージを国内外に広めたい」と意気込んでいる。
福井県の眼鏡産業は約110年前、村会議員の増永五左衛門が冬場の収入源として、東京や大阪から職人を呼び寄せたのがきっかけで広まった。現在、カルティエなど有名ブランドの商品を手掛ける会社もあり、世界的に評価されている。
ミュージアムは産地の歴史の紹介やフレーム作りを体験できる工房のほか、県内の42社が製造した3千点以上のフレームを購入できる店がある。価格帯は2万5千円前後が中心で安くはないが国産を求める客は多い。
「本物が持つ価値は消費者に伝わる。ごまかしが利かない」と話す小松原さん。最近の消費者は職人のこだわりや製造過程に価値を見いだす傾向があるとして、自らオリジナルブランドを設立し、自社でデザインするなど時代に合わせた眼鏡作りに取り組んできた。
小松原さんが発案しためがねフェスのテーマは「眼鏡よ、ありがとう」。2014年から始まり、5回目となる今回は使用済み眼鏡の「供養」や眼鏡がトレードマークの歌手のライブなどが行われた。
フェスは11月末に県外で初めてとなる東京・表参道での開催が計画されている。小松原さんは「眼鏡は顔の一部。なりたいイメージに合わせて、気軽に楽しんでもらいたい」と話している。
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