【知っ得News】腕時計好き高じ上野にウオッチ・バー開店
西村寛童さん=東京都台東区の「ウオッチ・バーAZITO」
■自由にカスタマイズも
高級品や希少品になれば都心にマンションが買えるほどの値がつく腕時計の世界。ハイブランドを収集するだけでは飽き足らずに「誰かと同じものは持ちたくない」という思いから、さまざまなパーツを組み合わせて世界に一つだけのコレクションにカスタマイズしたり、コレクターたちの情報交換の場にもなったりする隠れ家風の店舗「ウオッチ・バー AZITO(アジト)」を東京・上野にオープンした。
仕掛け人は、都内で複数の会社を経営する西村寛童さん(53)。20代半ばでスイスの高級腕時計「ジャガー・ルクルト」に出合い、約30年にわたって高級腕時計やアンティークをコレクションしてきた。
腕時計の魅力を「誰に対しても平等な時間。それを正確に数え続けているもの」と語る西村さんは、本業のビジネスの傍ら、国内外の腕時計を扱う店や工房、マーケットを訪ね歩き、知識と技術を身につけてきた。
「いろいろなケース(外装)や文字盤、ベルトなどから組み立て、宝石をはめ込む作業もやり、自分好みの贅(ぜい)を極める。世界唯一のオンリーワンウオッチをカスタマイズする行為をゆとりで味わう年齢なんでしょうね」
店内に並ぶのは、高価格品だけではなく、安いものだと6千円程度からの3千本以上の腕時計。
「腕時計の妙技、メンテナンスやリメークの楽しさをビギナーにも気楽に感じていただければ幸甚です」と西村さん。これまでの戦場のような職場とは距離を置き、腕時計と家族、子供を軸にした暮らしを求めていきたいと話している。
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