【牧野和世の美の教室】(5)気になる夏のにおい

 

 連日の猛暑、いかがお過ごしでしょうか。温度も湿度も上昇してくると、汗や汗のにおいが気になることがありますよね。そもそも、汗は体温調節の働きを持つものです。汗腺から水分を出し、気化させることで熱を奪っているわけですから、生きていく上で重要な機能です。

 汗そのものは、においません。汗に皮脂や皮膚からはがれ落ちた角質などが混ざり、時間がたって雑菌が繁殖することでにおいが発生するのです。ですから、汗をかいたらすぐに拭き取るようにすれば、嫌なにおいにはならないのです。

 ただし、汗の拭き取り方にはポイントがあります。まずぬれたタオルで拭き取り、その後に乾いたタオルで押さえ、肌に水分が残らないようにします。最近は汗拭きシートも流行していますが、一手間を加えることで、より汗のにおいを出しにくく、肌を傷めることなくきれいに拭えます。タオルがない場合はティッシュでも大丈夫。汗をかいたらすぐに、そして、こまめに拭き取ることを心がけてください。

 ところで、体温が上がると、まとった香水の香りに苦みや酸味が出てしまうことがありますので、夏場は足首など汗をかきにくい部分に香水をつけるのがおすすめです。前回紹介したように、髪に香りをまとわせるのもいいでしょうし、洋服につけてもいいですね。

 今年の猛暑も汗と上手に付き合って、夏を気持ちよく楽しみましょう。そして、どんなときも口角アップ。笑顔を忘れずに。それが一番大切です。=次回は21日掲載予定