【節約家計簿】要支援でも受け取れる介護保険
保険業界ではここ数年、介護分野に新商品が次々と登場しています。新商品により、今まで支払い対象ではなかった「要支援」や「軽度の認知症」でも保険金を受け取れるようになりました。
朝日生命は2日、介護保険「あんしん介護」シリーズに、業界で初めて要支援2から支給される「あんしん介護 要支援保険」を追加しました。あんしん介護シリーズは、要介護3から受け取れる「介護一時金保険」、要介護1からの「介護終身年金保険」、要介護1以上で器質性の認知症などと診断されたときの「認知症介護一時金保険」「認知症介護終身年金保険」があります。
次に、太陽生命が1日に発売した「ひまわり認知症予防保険」は、器質性の認知症と診断された時点で、主契約部分から保険金が受け取れる業界初の保険。
同社はすでに「ひまわり認知症治療保険」を扱っていますが、今回はさらに認知症予防に焦点を当てました。加入1年後と、それ以降は2年ごとに予防給付金が受け取れます。認知症の兆候を調べるMCI(軽度認知障害)スクリーニング検査などの費用に充ててもらうのが狙いです。
3つめは、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が2日に発売した「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」。軽度の認知症から保障する点が業界初の試みです。認知症の前段階のMCIの診断を受けた場合、認知症一時金の5%に当たる保険金が受け取れたり、骨折の保障も受けられます。
最後に、東京海上日動が16日に発売する「認知症あんしんプラン」。40歳以上で認知症と診断された方や家族のための保険で、診断後も加入できるのが特徴です。認知症の方が行方不明になって24時間がたっても発見されなかった場合、1回につき最高30万円、通算で100万円までの捜索費用が受け取れます。(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)
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