【元受付嬢CEOの視線】仲が悪いって本当? 覗いてみたい女の園の裏側とアフター5
受付嬢の職場、それは女の園。
「仕事中は愛想よく振る舞っているけど、本当のところ、受付嬢のみんなって仲良いの? 本当はカウンターの下で足を踏みあったりしてるの?(笑)」
これは私が実際に聞かれたことがある質問です(笑) ドラマの見過ぎでしょ!と突っ込みましたが、この質問を受けたのは一度や二度ではありません。受付嬢はそれだけ特別なイメージを抱きやすい職業なんだと思います。
どんな職業であれ、会社であれ、仲がいい現場もあれば、そうでない現場もあると思います。それは受付嬢においても同じです。
今回は私が今まで経験して来た現場の「ぶっちゃけ話」をさせていただきたいと思います。
ぶっちゃけその1 生涯付き合える友人ができた
私はこれまでの受付人生の中で、生涯付き合っていきたいと思える友人ができました。それだけではありません。人生の先輩として一生見習いたいと思える先輩にも出会えました。受付業務は忙しい時間帯も多いですが、閑散時は受付嬢同士のチームワークを深める貴重な時間でもあります。
年齢が近いスタッフが自然と集まりやすい環境でもありますので、プライベートな話をしたり、美味しかったご飯屋さんの話をしたり、恋愛の話をしたり…と様々な話題を共有し、時には仕事で、そして時にはプライベートでもいいチームワークを発揮します。異動などがないことも含め、数年間同じ現場で働くことができます。こういった環境がいい関係性を築かせているかもしれません。
ぶっちゃけその2 嫌がらせ、ありました!
先ほどのお話のように、綺麗な話ばかりではありません(笑) 今でこそ笑い話ですが、入社当日に「◯◯さんの愛人ですよ」とあらぬ噂を流されたりしたこともありました。
私は転職の際に経験者枠で採用されることが多く、その結果「後から入社するけどリーダーになる」という状況を経験してきましたが、それに納得できないスタッフによる「嫌がらせ」でした。「コネで入社した!」と言われたこともありましたが、私はあまり気にしないタイプでした。そんなことを気にしているより、目の前の仕事に向き合うのに必死で、自分が働く様子を見てもらえば、何が真実かは口で言うより伝わるからです。結果的に嘘をついたスタッフにも理解してもらい、そのようなことは言われなくなりました。
ぶっちゃけその3 派閥もありました
私は「◯◯部長派ですから!」
いや、「自分は○○部長について行きます!!」
派閥争いやよいしょのセリフはドラマでもよく耳にしますよね。実際、誰しも一度は目の当たりにしたことがあるのではないでしょうか。
受付も人数が多い企業ですと自然と派閥のようなものはできやすいと感じます。それは同じ現場で働いていても「派遣元が異なる受付嬢」、また「直接雇用の受付嬢」と「派遣採用の受付嬢」が混在しているケースがあるからです。女性はもともと団体行動を好む傾向があるかと思います。実際に雇用形態でくっきりと派閥が分かれていた現場を経験したことがあります。私が退職した後ですが、この問題が深刻になりスタッフの雇用形態を統一する会社もありました。
受付の管轄担当者も、実際に受付で仕事をしているわけではないのでどちらの言い分が正しいのか判断が難しく、結果的にどちらかに寄せるか派遣会社を1社に絞るという動きをするしかないのが現実のようです。
受付嬢は毎夜、飲み会ざんまい?
そんな受付嬢たちのアフター5も気になりませんか?
「仲が悪いならみんなバラバラ?」「毎日飲み会に行っているの?」と思っている人も少なくないはずです。これについてもいくつかのパターンをご紹介したいと思います。
1つ目は、そもそも結婚しながら受付嬢の仕事をしているので、仕事が終わったら奥様業に専念するケース。受付は比較的残業が少ない仕事です。家庭生活との両立がしやすい仕事でもあるので、受付嬢には既婚者も結構多いのです。そういう人はアフター5や週末はしっかり奥様の業務をこなされています。
2つ目は、習い事やスキルアップなど自分に投資する時間の使い方をするケース。受付の仕事の課題のひとつとして、どうしてもOAスキルが身につかないという点があります。これは私自身、今でも頭を悩ませることが多いです。そしていつか何か解決できるいい方法を提供できればと考えています。こういった課題に不安を抱き、スポーツでいうところの“選手生命”が短い受付嬢の次のキャリアを考える人はアフター5で、仕事中には身につけられないスキルを身につけるために時間を使っています。資格取得のために学校に通ったりしている人もいました。
3つ目は、「今を楽しむ!」と振り切った時間の使い方をするケースです。先ほどもお伝えしたように受付は残業が少ないので、アフター5の予定を立てやすいです。なので、友達と美味しいご飯を食べにいくことや飲み会、上手に有給などを使って、夜のうちから旅行に出かけるといったような今しかできない、受付嬢ならではの時間の使い方をしている人もたくさんいます。
受付嬢同士は収入も年齢も近いです。一緒に出かける計画も立てやすいので、私は週に1、2度は一緒に働いている受付嬢とアフター5を楽しんでいましたし、お泊まり会もよくやっていました。
アフター5の過ごし方は、年齢や家庭環境などによって様々だと思います。みなさんが普段よく訪問する会社の受付嬢や自分の会社で働いている受付嬢に聞いてみると、意外な返答が得られるかもしれません。受付嬢の行動パターンを把握しておくと、お誘いも失敗しないかも!?
【プロフィール】橋本真里子(はしもと・まりこ)
1981年生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。長年の受付業務経験を生かしながら、受付の効率化を目指し、16年にディライテッドを設立。17年に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。
【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら