【女性起業家のOLトリセツ】これでもう悩まない! 「4つのタイプ」で女性社員は接し方をこう変える

 

 初めまして。株式会社スマートメディアCEOの成井五久実と申します。現在、大手PR会社「ベクトル」グループの子会社の代表として、「OPENERS」「クレイジー」「JION」など複数のWEBメディアを運営しています。

 今回、僭越ながら連載を持たせていただくことになったのですが、私のことをご存知ない方も多いと思うので、まずは簡単に自己紹介をさせてください。

「ダメOL」が28歳で起業。3億円で事業売却

 私はともに起業家だった両親の影響もあり、物心ついた頃から「いつか起業したい!」と夢見ていました。

 しかし、その道のりはまったく順風満帆ではありませんでした。

志望していた大学に入れなかったことから始まり、新卒で入社したディー・エヌ・エー(DeNA)では、東大卒の優秀な同期との能力差に劣等感を抱き、希望していた部署には行けず……。

 極めつけは、広告営業時代に犯した大失態。自分のミスが原因で会社に数千万円の損失を出してしまい、なんと新卒入社初の減給処分となってしまったのです。

 本当に、絵に描いたような「ダメOL」でした。

 でも、どうしても「起業」という夢をあきらめきれなかった私は、ベンチャー企業に転職して一念発起。「30歳までに起業する」と目標を定め、新天地でゼロから実績を作って自分を「商品」にしていきました。

 つねに“ちょっとの背伸び”を繰り返し、周りの多くの人たちに助けられ、私は28歳でついに夢を叶えることになります。男性向けキュレーションメディア「JION」を運営する会社を立ち上げ、念願の起業家となりました。

 そして、1年後にはバイアウトにより、なんと3億円を手に入れるまでになったのです。

 詳しい経緯や夢を叶えるまでに私が実践したことは、自著『ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法』(講談社)にまとめたので、ご興味がある方はこちらをお読みいただけたら嬉しいです。

 また、出版の際にSankeiBizさんに取材していただいたこちらの記事も、ぜひあわせてご覧ください。

女性起業家が教える「OLのトリセツ」

 「何か言うとセクハラだと思われそうで怖い」「どういう仕事の頼み方をすればいいんだろう……」

 よくこんな声を聞きます。職場での女性との接し方に悩んでいる男性ってすごく多いですよね。

 現代では何かあるとすぐに「セクハラ」「パワハラ」と言われてしまうので、女性の扱いに慎重になるのもうなずけます。

でも、職場や取引先で女性と関わらないのは無理。どうせなら、良好な関係を築いて信頼できるビジネスパートナーになっておきたいところですよね。

 そこで、今回の連載のテーマは「女性起業家のOLのトリセツ」にしました。

 この連載では、「女性社員とどう接していいかわからない」とお悩みの皆さんに、「会社で女性社員とうまくやる方法」をお伝えできたらと思っています。

すぐにでも使える「女性社員の取り扱い説明書」と思ってくださいね。

 私が運営しているWEBメディア「JION」のコンセプトは「女性が届ける、大人の男の1分マガジン」。ファッションやおいしいお店などの情報を“女性視点”で発信し、毎月200万人もの男性読者の方に見ていただいています。

 そんなメディアを運営している私だからこそ、皆さんに「ビジネスに活かせる女性の本音」をお届けできるのではないかと思っています。

 少しでも、男性ビジネスマンの皆さんの参考になれば幸いです!

 第1回目のテーマは、タイプで異なる女性社員との接し方です。

 女性に限りませんが、自己主張と感情表現の度合いをもとに、人間を4つのタイプに分類して、より良いコミュニケーションができる方法をお伝えします。これは多くの大手企業の営業研修にもよく導入されている「ソーシャルスタイル」の考えをアレンジしています。

 実はこれを応用すれば、どんな女性とも円滑なコミュニケーションを取ることができるのです。

(イラスト:鈴木夏菜)

それでは、タイプ別に説明していきましょう。

(1)熱血キャリアOLタイプ(エクスプレッシブ)

(イラスト:鈴木夏菜)

自己主張度…高

感情表現度…高

特徴:直感的に行動する、熱中しやすい、表現豊かで話好き、目立ちたがり

 このタイプの人は、自分の好きなことに熱中し、どんどん高いハードルに挑戦していきます。楽しい雰囲気を好み、周りを巻きこんでその気にさせるので、職場ではカリスマ的な存在になることも。バリバリ系の営業女子など、キャリアウーマンタイプです。

 《適切なコミュニケーション》感情的に動くタイプなので、理論攻めで頭ごなしに否定してはダメ。怒りたい場面でもぐっとこらえて「これいいね」と承認してあげましょう。

 承認欲求が強いタイプなので、成果を褒めてあげるのが大事。おだてて、調子に乗らせてあげると、どこまでも頑張れるので、高いパフォーマンスを発揮できます。

 何かお願いをする時も、相手の今までの行動を一度承認すること。そうすると、快く聞いてもらえることが多いです。

結論がコロコロ変わることもあるので、重要なことはその場で決めてしまうのがオススメです。

(2)クールで知的な理論OLタイプ(ドライビング)

(イラスト:鈴木夏菜)

自己主張度…高

感情表現度…低

特徴:冷静沈着、論理やデータを重視、競争心があり成果にこだわる

 独立心が旺盛で、どんな場面でも明確なゴールに向かって、仕事を引っ張っていくのがこのタイプ。リスクを恐れず即決し、逆境に強いので説得なんかも得意です。ストレートな物言いをするので、相手に冷徹な印象を与えることも。

 女性同士だと相手にプレッシャーを与えたりするので「あの人苦手」と言われやすく、お局キャラになりがちなタイプと言えます。

 《適切なコミュニケーション》時間の浪費を嫌うので、結論から先に話すことが大切。とはいえ、論理的な思考を好むので、その結論に至ったプロセスもきちんと伝えること。

 相手を突き放したり、プレッシャーをかけたりといった冷たい面があるので、自己主張度の低い(3)や(4)のタイプは意見が言いにくいことも。ストレスを溜め込む前に、きちんと自分の意見をプロセスと合わせて相手に伝えましょう。

 とにかくこのタイプの女性は、自分が納得しないと仕事に着手してくれないので、仕事を頼む時や新規プロジェクトが始まる前には、それまでに起きた事象を時系列で説明したり、ゴールを明確にするなど、理論重視でとことん議論をするといいでしょう。

 「話せばわかるタイプ」なので、そのあとは「あなたの思うようにやってください」と伝えればOK。根拠と理由さえあれば良い仕事をしてくれます。たとえいい結果が出なくても、それが自分の行動の結果であれば、それも受け入れられます。

(3)和み系サポートOLタイプ(エミアブル)

(イラスト:鈴木夏菜)

自己主張度…低

感情表現度…高

特徴:親しみやい、世話好きで協力的、相手の意見を受け入れる

 いつも笑顔で世話好き、聞き上手で場を和ませてくれるのがこのタイプ。一般職や事務職の女性に多い、ニコニコしているサポート系OLのイメージです。

 周りの意見を尊重し、忍耐強くもあるこのタイプは、縁の下の力持ち。個人よりもチームとして動くのが得意です。自分の評判を気にして動く、リスク回避型でもあります。

 《適切なコミュニケーション》基本的に協力的で、相手に意見を合わせるのが得意なので、コミュニケーションに苦労することは少ないのですが、それが本当に真意なのか探る必要があります。

 なかなか意見が言い出せなかったり、一人では決断しづらい人でもあるので、結論が欲しい場合は「何かお手伝いしますか?」と聞き、相談に乗ってあげましょう。仕事を頼む時は「ToDoリスト」に落とし込むなど、きちんとリードしてあげるのが大事。

 周りの空気を察するのが得意なので、「誰が誰に不満を持っている?」など、部署内の様子を聞くと、いい視点をもらえることも。ただ、大勢の前では萎縮してしまって自分の意見が言えないタイプなので、二人で話す機会をセッティングするようにしましょう。

(4)沈着冷静「リケジョ」OLタイプ(アナリティカル)

(イラスト:鈴木夏菜)

自己主張度…低

感情表現度…低

特徴:控えめで堅苦しく見える、慎重で粘り強い、決定に時間をかける 

 

 リケジョ(理系女子)タイプの人は論理的な思考を好み、客観的な合理性や整合性を重視。研究職に多い、完璧主義で堅実型のプロフェッショナルタイプです。イメージは、いつも無口で黙々とコーディングしているエンジニアなどの専門職女子。

 トラブルを未然に防いでくれるため、このタイプがチームにいるとプロジェクトの成功率が高くなります。

 《適切なコミュニケーション》意見を言わず、感情表現が乏しいので、一番コミュニケーションが取りにくいタイプと言ってもいいかもしれません。

 論理的な思考を好むので、何か決断してほしい時や意見が欲しい場合は、データや資料をたくさん提示するのがオススメ。お願いされたことは絶対に遂行するタイプなので、参入したいプロジェクトの下調べなど、仮説検証系のお仕事は彼女にお任せするといいでしょう。依頼する時はシンプルに依頼内容を伝えればOKです。

 決断には慎重なため、時間がかかります。回答が遅くても急かさず、デッドラインを握った上でイライラせずに待ってあげましょう。

なお、あまり付き合いが良くないタイプのため、「飲みニケーション」には向きません。

 いかがでしたか?

 あなたの職場の女性も、この4つのタイプのどれかに当てはまるのではないでしょうか。

 今回お伝えした方法を使えば、きっと円滑なコミュニケーションが取れるようになるはず。「相手はどのタイプだろう?」と考えてみると、よりうまい接し方ができますよ。

 ぜひ女性社員と良好な関係を築いて、ビジネスに活かしてくださいね!

【プロフィール】成井五久実(なるい・いくみ)

株式会社スマートメディア代表取締役CEO

起業家。1987年福島県生まれ。東京女子大学卒。著書「ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法」(通称:ダメ億/講談社)が販売開始から3カ月で重版となる。新卒で ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社し、デジタル広告営業を経験。その後、トレンダーズ株式会社に転職、100社以上のPR・女性マーケティングを担当する。2016年、28歳で株式会社JIONを設立。情報サイト運営を通し、立ち上げからわずか5カ月で黒字化を達成。会社設立から1年後の2017年、3億円で事業売却。現在は、株式会社ベクトル傘下のメディア運営会社スマートメディアの社長を務め、「クレイジー」「OPENERS」「JION」など10のWEBメディアを運営している。その傍ら、女性起業家を支援する活動にも従事。

【女性起業家のOLトリセツ】は成井五久実さんが職場の女性との上手な接し方を教える連載コラムです。更新は原則第3水曜日。アーカイブはこちら