CAのここだけの話♪

日系CAとはここがちがう!? 外資系CAのリアルな海外生活、その“実態”は

山﨑愛音

 SankeiBizの読者の皆さんにだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第49回は東南アジア系航空会社でCAとして乗務2年目の山﨑愛音がお送りします。

東南アジア系航空会社で乗務する山﨑愛音さん。同期と、バンコクのアーリーにあるカフェ「Thongyoy cafe」で女子会。ここはインスタ映え間違いなしの注目スポットです(本人提供)
バンコク・チャオプラヤ川西岸エリアに開業したアイコンサイアムという大きな商業施設(山﨑愛音さん提供)
タイから少し足を伸ばして2泊3日のシンガポール旅行へ。おなじみのホテル、マリーナベイサンズ前で(山﨑愛音さん提供)
フライトで北海道に行った際には小樽運河で撮影しました(山﨑愛音さん提供)
インド洋に浮かぶ国、モルディブへも旅行で行きました。宿泊はあこがれの水上コテージ(山﨑愛音さん提供)
モルディブで宿泊した水上コテージの目の前に広がる海。コテージから海に入ることができ、シュノーケリングなども楽しめます(山﨑愛音さん提供)

 タイ在住、外資系CAの休日って? 華やかに見えるCAの生活の裏側とは…!? バンコク在住の駆け出しCA、山﨑愛音のリアルな休日をお伝えします。

まずは、睡眠

 フライトを終えて、ようやく2日間のオフ。家に帰ってまずやること…それは睡眠です。

 CAは体力勝負の仕事。ステイ先でしっかり寝ていてもフライト後は、やはり身体の疲れを感じるもの。私はフライト後は平均8時間ぐらい、たっぷり睡眠を取っています。家に帰って、お化粧を落とし、シャワーを浴びたら、ベッドにダイブ! がいつものコースです。

 飛行機の中は乾燥し、また気圧の変化が大きいので、意外と睡眠障害になるCAも多いのが現実です。そのため、アロマを焚いたり、ボディクリームやスプレーを欠かさず付けたり、部屋の加湿を徹底したりと、みな睡眠環境には気を使っています。私も、お水をたくさんたくさん飲んで着圧ソックスを履いて寝ています。

大量に溜まった洗濯と掃除

 ぐっすり眠って、目を覚ました後は溜まった洗濯物を片付けます。

 一度に何カ国か続けてフライトをするCAはホテルで洗濯をすることもあるようですが、私の場合は一カ国飛んでバンコクに戻ってくるためステイ先のホテルでは洗濯をしません。フライトの翌日は何回か洗濯機を回し、部屋の掃除をするのがルーティンです。バンコクはクリーニング代も日本と比べて安いので、よくクリーニングに出す方もいます。

BMI管理も仕事のうち 自宅のコンドミニアムで体力作り

 タイのコンドミニアムの良いところ、それはプールやジムなどが併設されているところです。コンドミニアムの住人なら、無料でいつでも利用することができます。私のコンドミニアムには、インフィニティプール、ジム、サウナ、屋上階にはガーデンがあります。

 CAは、勤務時間が不規則で、体に負担のかかる飛行機で仕事をするため、健康体が資本。そのため、多くのCAがジムやプールを利用して、体を鍛えています。副業として、ヨガのインストラクターやジムのトレーナーをやられているCAもいるぐらいです。また、私の会社では年に一度BMIチェックがあります。これをクリアしないと、フライトから外されてしまうのです。

 健康だけでなく、スタイルをキープするためにも、日頃から体力作りをしています。日中によくジムで見かける人はもしかするとCAかもしれませんね!

近所の屋台や「フードパンダ」でランチ

 バンコクといえば、美味しくて安いごはんが有名ですよね。屋台のタイ料理は、一食40~100バーツ前後(2019年2月現在、日本円で140円~340円程度)で食べることができ、とってもお得です。自炊よりも安く済むため、タイ人の多くが外で食事をします。

 私もほとんどが外食か、フライト後で疲れていて外に出たくない時は、デリバリーを利用します。私がよく利用するデリバリーアプリは「フードパンダ」です。タイ料理だけでなく、様々な料理のお店がフードパンダに登録しています。配達料や注文金額の最低額を設定していないお店もたくさんたくさんあるので、手軽にデリバリーを楽しむことができます。特に最近は、バンコク市内の大気汚染(PM 2.5)が酷く、外出を控えている人が多いので、デリバリーが大活躍です。

 デリバリーを待っている間にシャワーを浴びて、お気に入りのYouTubeを見てゆっくりするのが最高の癒しタイムです。

タイならでは 格安マッサージで癒される

 タイといえばマッサージではないでしょうか? 日本でも以前、タイ古式マッサージが流行ったこともあるかと思います。タイでマッサージをする利点…それは価格の安さと施術の上手さです。

 日本で、エステやマッサージというと何千円または何万円もするイメージがあると思いますが、ここタイでは数百円というお手頃価格から受けることができます。相場は1時間で200バーツ前後(2019年2月現在、日本円で680円程度)のところが多いです。人気店は少し値段も上がる傾向がありますが、それでも日本と比べると格安で、コストパフォーマンスが高いと思います。私は先日、日本人が経営しているお店で1.5時間400バーツでフットマッサージをしてもらいました。

 バンコクではマッサージ屋さんがそこら中にあるので予約をしなくても気軽に行くことができます。CAは立っていることが多い職業なので、お休みの日にはよくフットマッサージに行きます。買い物に疲れた時や暇になった時にも、気軽に利用しています。

バンコクで流行 インスタ映えカフェで女子会

 今、バンコクでは空前のカフェブームです。しかも、どのカフェも内装やドリンクの見た目がとってもお洒落。タイ人はどこに行っても写真(主に自撮り)を撮ることが大好きなので、お洒落なカフェはどこも人気です。

 私たちCAもお洒落なカフェや新しいお店には敏感! 予定が合えば女子会と称して、新しいお店を開拓しに出かけます。私が住んでいるコンドミニアム周辺にはお洒落なカフェ、レストランがたくさんあるので、1人でもカフェでゆっくりすることもあります。

 私の会社では、日本人は基本的に1フライトに1人乗務と決まっており、一緒に働く人は全員タイ人です。そのため、ふだん日本人同士で会うことが少ないため、女子会ではここぞとばかりに近況報告をします。タイ人から教えてもらった美味しいお店の情報や最近の恋愛事情、噂の怖い上司(笑)の話まで…外資系CAは社交的でお話が好きな人が多いので、時間を忘れてお喋りに花を咲かせていることが多いです。

 平日の昼間に、カフェに長居している女性たちはCAか“駐妻”(ちゅうづま=駐在妻)の可能性が高いでしょう。

ナイトライフも充実 日本語“恋しさ”に…

 タイはナイトライフも充実しています。バーやナイトクラブ、居酒屋などお酒や音楽を愉しむ場所がたくさんたくさんあります。日本ではあまり見かけませんが、バンコクのホテルにはたいていルーフトップバーがあるので、バンコクの夜景を見ながらお酒を飲むこともできます。

 また、バーや野外レストランなどでのライブパフォーマンスが多いのもバンコクの特徴です。お気に入りの曲をバンドにリクエストして、弾いてもらうこともできますよ。ただし、音量がかなり大きく、話し声が聞こえにくいこともしばしばありますので要注意です。

 また私たち外資系CAは、ふだんの生活で日本語を使う機会が少ないので、日本人が集まりそうな場所にも積極的に出かけていきます。日本人乗務員同士で出かける際には日本人が集まるバーや日本の居酒屋、また日本に関係のあるイベントに行ったりします。場所としては、アソーク、プロムポン、トンロー辺りに出かけている日本人が多いようです。

 私も同僚と時間が合えば、週に1、2回ほど飲みに出かけています。

少し長いお休みは海外旅行へ 1人旅もまったく苦にならず!

 お休みが3日以上続いたら、近くの国へ旅行に行ってしまいます! 私は先日、2泊3日でシンガポールへ行ってきました。

 1日、2日程度の休みであれば、タイのビーチ(クラビやホアヒン)へ遊びに行くこともあります。1泊でベトナム、カンボジアに旅行に出かけるCAもたくさんたくさんいます。旅行へ手軽に行ける理由としては、飛行機代のクルー割引がある点や場合によっては飛行機に無料で乗れる点があげられます。

 また、仕事で国を越えて移動することに慣なれているため、1人旅だとしてもストレスなく旅をすることができます。海外でCAをしている女性たちに共通する点…それは精神的な強さと異文化への柔軟性だと思います。私たちはちょっとやそっとのことでは驚いたりしませんし、その国の文化にすぐ溶け込むことに慣れています。1人旅を通して現地で友達を作るのも、旅の楽しみになります。

番外編! 合コンやデートのお誘いは…?

 外資系CAというと、「合コンやデートのお誘いもたくさんあって、お休みの日はよく参加しているんでしょう!」と言われることも少なくありませんが、実際、私の場合はというと…ほとんどありません! そもそも異国の地を拠点にしているため、知り合いが少なく、またCA同士で予定を合わせるのも至難の技です。そのためCAは1人行動のプロになっていきます。休日も一人で上手に過ごしているCAが多いと思います。

 たまに、飛行機で連絡先を頂くこともあると聞きますが、なかなかその後に発展しないようです。出会いがありそうでないのが、外資系CAと日系CAの違いかもしれません。

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 いかがでしたでしょうか? 機内ではキリッと華やかに働く外資系CAですが、実生活は至って普通です。(もちろん個人差があります。) 機内で日本人乗務員を見つけたら、ぜひ話しかけてみてくださいね。新しい発見があるかもしれません。

群馬県出身。立教大学法学部卒業後、金融機関にて総合職勤務の傍ら、群馬県前橋市の観光特使「ローズクイーン」を務める。社会人4年目に、海外で仕事をしてみたい! との思いから、現在の航空会社に転職しタイに移住。趣味はラテンダンス、読書、写真、旅行。インスタグラムアカウントは“annieyammy”。

【CAのここだけの話♪】はエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。