【デキる男は住まいから】妻のイライラの根源「名もなき家事」を減らそう ルール化すれば簡単解決

 

 昨今、妻だけに家事の負担がかかっている状態を表すときによく使われる「名もなき家事」という言葉 。今回は、多くの妻にとってイライラの根源である「名もなき家事」に着目します。

 実は、名もなき家事をなくすのは、そう難しいことではありません。「名もなき家事」に「しくみ」をつくればいいのです。そうすればどんな些細な家事も「しくみのある家事」になります。

 そもそも、「名もなき家事」というものは大概、夫と妻の間で認識が違います。

妻の認識:「名もなき家事」= 妻が気を利かせて対応してあげている家事

夫の認識:「名もなき家事」= ルール化するほどでもない、誰でもできる単純作業

 そう、名もなき家事は単純作業。誰にでもできるのです。だからこそ、ルールを作って、家族みんなが自然と手伝うように考えてみましょう。

家族みんなで「名もなき家事」を減らそう

 <名もなき家事ランキング>

 大和ハウスの調査によると、名もなき家事のトップ3は以下の通りです。

(1)裏返しに脱いだ衣類、丸まったままの靴下をひっくり返す作業

(2)玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる

(3)トイレットペーパーの補充・交換

 では、これら3つの“元凶”をそれぞれどのようにしくみ化していくか? その方法をご紹介します。

(1)裏返しに脱いだ衣類、丸まったままの靴下をひっくり返す作業

 まさかの1位は、衣類が裏返しのままだということ。こんなことにイライラするのか? という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 では、この「衣類裏返し問題」を解決するために下記3つの案を提案します。

〈案1〉裏返しのまま洗濯をして畳む、を家族みんなが了承する

 こうすることで、ひっくり返す作業は着用する本人の作業になります。それがイヤなら脱ぐときにひっくり返しておいてね、というルールにするだけ。とてもシンプルです。

畳まずにジムバッグに入れることを「しくみ化」

〈案2〉ポイントペナルティ制にする

 3回裏返しにしたまま脱ぎ捨てたら、ペナルティが発生するというしくみ化。このケースは、やってしまった事実が見え、言い訳ができないため家族が納得します。そのうち家族内で密告する人も出てきて、何気に盛り上がります。

〈案3〉裏返しの衣類は畳まない

 これも見た目でわかりやすいので取り入れやすい「しくみ」です。

 そもそも、本当にすべての衣類を畳む必要があるのか? という話し合いもしてもらいたいですね。我が家の例で言うと、夫が週に2度通っているスポーツジムの衣類に関しては「脱ぐときに服が汗で裏返しになってしまう。これを戻す作業をやりたくない!」とのこと。話し合いの結果、裏返しのまま洗濯し、畳まずにジムバッグに入れることを「しくみ」としました。シワになりにくい素材なのでこれもアリですね。

(2)玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる

〈案1〉靴箱に名前シールを貼る

 小学校の下駄箱のように、戻す場所を「見える化」します。靴と靴とのスペースにはゆとりをもたせるように気をつけると、取り出しやすく戻しやすい収納になります。

〈案2〉靴を靴箱に入れやすいように靴箱の扉を開けておく

 実際に我が家で成功した例です。靴箱が閉まっていると、開けるのが面倒で脱ぎっぱなしになりがち。そこで、朝、最後に家を出発する人が靴箱の扉を開けっ放しにして出発。これで日中に換気もできるので一石二鳥です。

靴箱の扉を開けっ放しにすれば一石二鳥

〈案3〉靴箱の中にスリッパを入れる

 家の中でスリッパをはく習慣があるご家庭には効果的。自分のスペースが決まっているので、靴とスリッパを入れ替えるだけ、とわかりやすいです。

(3)トイレットペーパーの補充・交換

〈案1〉芯の無い(もしくは2倍使える、などの)トイレットペーパーを使う

 こうすることでそもそもの交換回数を減らす工夫をします。すぐにでも取り掛かれる「しくみ」です。

〈案2〉芯を持ってきた人に特典を与える

 子どもには効果的。ちゃんと交換したらアメを1つあげる、などでしくみ化を実施。

〈案3〉少し残っている段階で、次のトイレットペーパーに差し替える

 気づいた人がやる、という曖昧さは残るものの、肝心なときに「ペーパーがない!」というイライラからは解放されます。残ったペーパーはトイレ掃除などで使えば問題なし。このしくみならOKと言ってくれる妻も多いはずですよ。

 今回ご紹介した3つの名もなき家事。どれも、解決策を決めるためには家族で話し合うことが必要不可欠です。

 休みの日を利用して、ひとつでも名もなき家事を減らしませんか?

【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。

▼【デキる男は住まいから】のアーカイブはこちらから

【プロフィール】香村薫(こうむら・かおる)

片づけの専門家
ライフオーガナイザー

大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ.com」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。