【デキる男は住まいから】車の買い替え、気になる最新家電…購買意欲が高いときに妻を説得する方法

 
5年後も使っている姿を想像できますか?

 生活総研の調査によると、今年の5月は大型連休の影響でコト消費が多い一方、将来への不安から消費意欲指数は前年並みにとどまっているそうです。前年の統計によるとここから7月のボーナスに向けて購買意欲は少しずつ上がっていく傾向にあるのですが、「モノを買いたい!」という思いを家族がなかなか理解してくれない、ということはありませんか? そこで今回は、購買意欲が高いときに家族に納得してもらうための3つのポイントをご紹介します。

5年後も使っている姿を想像できる

今、それを持つことで暮らしに劇的な変化がある

使い倒す自信がある

 これら3つの問いかけは、相手を説得するだけでなく、自分自身の購買意欲を抑制する力にもなります。では、それぞれもう少し詳しく見ていきます。

 (1)5年後も使っている姿を想像できるか?

 洋服や靴、バッグ、食器などを買う時にこの問いかけを使います。

 5年後の自分のライフスタイルをイメージすることが大切です。

 NGワードは「一生もの」。一生同じものを使い続けることはそうそうない、ということを妻は知っているので使わないよう意識しましょう。

 購入した場合、これから5年間、飽きることなく使えるかどうか、をじっくりと考えてその思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

 以前夫から「5年後には部長。人前に立つことも増えるので、靴やバッグなどの小物にもセンスを光らせておきたい。今、部長の持ち物に目が行ってしまうということは、将来部下からもみられるはず。5年後にピカピカを持つのではなく今から使い込むことで味わいを出し自分に馴染ませたい」と言われ、そうだよなあ、と納得した経験があります。その後、手が出しやすい名刺ケースから見直しを始め、計画性を持って一年に1着ずつスーツをオーダーし、やっと今年、持っている全てのスーツが入れ替わりました。

 (2)今、それを持つことで暮らしに劇的な変化があるかどうか?

 家電製品や大型製品を購入するときにこの問いかけを使います。

 これを使えば家事が30分時短できる!など具体的な数字を挙げられるなら、買って損はないのでは? という気になるのです。

 例として、昨年我が家が車を買い替えた際、買い替えるメリット・他社との比較などを夫がベンチマークし、家族にプレゼンを行いました。

 妻にとっては興味が無いことも、夫が一生懸命下調べをし、その効果をしっかりと相手に伝えられるなら、理解は得られると実感しています。

 当時、「正直今の車のままでいいのだけど…」と買い渋っていた私も、夫のプレゼンですっかり心変わりし、今では「なんでもっとはやく買わなかったんだろう」と思うほどです。

 夫は実際に、上の画像にあるベンチマークシートを元に今の車との比較をしながら説明してくれました。車のことをよく知らない妻に対しては「市場での売り上げNo.1である」といった情報のほか、「〇〇さんの家もこれに買い替えて『雨の日にウォークスルーが便利』って言っていたよ」という身近な人のエピソードも心に響きました。

 (3)それを買うことで、使い倒す自信があるか?

 「限定商品」や「お土産」など、ここで買っておかないともう買えない、というタイミングでぜひこの言葉を思い出していただきたいです。

 家の中には一度も使われていないモノがけっこうあるものです。一般的な家庭では、妻は夫よりも自宅滞在時間が長いので、「また使わないモノ(ガラクタ)が増えるのでは?」と疑っているケースも多いでしょう。

 人がモノを気持ちよく手放すためには「もう十分使った」という達成感が必要不可欠。「こんなふうに毎日使う」「これにも使えるし、あれにも使える」というように使うシーンを具体的に相手に伝えましょう。最後に「5年使ったら手放す」というように、手放す時期も伝えるとより印象がよくなりますよ。

 最後に。「どんな暮らしをしたいですか?」という質問をすると、「好きなモノに囲まれた暮らし」という声をよく耳にします。好きなモノというのは先に述べた3つの質問全てをクリアしていて、「今、これが壊れたらまた同じモノを買いたい」と思うほど気に入っているモノのこと。家の中に「本当に好きなモノ」がひとつでも増えるように、ぜひこの3つの問いかけを自分自身にも活用していただけたら、と思います。

【プロフィール】香村薫(こうむら・かおる)

片づけの専門家
ライフオーガナイザー

大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ.com」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。

【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら