トヨタグループでは、社内で使う備品の在庫管理と無駄遣い防止が徹底されています。例えば社員が使える備品の文房具は広いオフィスの中でも決められた数個しか引き出しに入っていません。使用時は専用用紙に部署名と名前を書く必要があり、無駄遣いを抑制しています。その専用用紙に関しても残り3枚になったら「原紙をコピーして補充してください」というお知らせが見える工夫がされているほどです。
では、家庭ではどうでしょうか。
家の中のモノの数、決まっていますか? いつ買い替えるかを決めていますか? 今回は家の中で使うモノの定数化についてご提案したいと思います。
モノの数を数える
まずは、現状を「見える化」することから始めましょう。単純に今持っているモノの数を数えるのです。
数えるだけ…とあなどってはいけません。不思議な事に「数える」ことで人は無意識に要不要を判断しています。自分の中で所有物として認めたくないモノはカウントに加えないのです。数えることで「絶対に要らないモノ」は排除されるでしょう。
そして、数えた数字を見ることで、総量を客観視できるようになります。さすがに持ちすぎだな、と実感できれば、「これ以上は買わない」と抑制力がうまれます。
モノのほどよい数を決める
数を数えたら、それぞれのモノのほどよい数を決めていきます。ここでのポイントは「一般的にはいくつぐらいが妥当なのか?」「最低いくつあれば過ごしていけるのか?」という指標です。
ここでは私が独自で調査した指標をもとに
- 靴
- タオル
- 服
- 下着
の順で「ほどよい数」を列挙します。
【靴】
靴はめざせ10足!がほどよい数です。
靴のほどよい数を決めるポイントは1週間に履いた靴が何足あるか?です。
全国平均である「1週間で3足」をベースに、気に入っている靴、冠婚葬祭、スポーツなどの靴を加えて、合計10足以下になるように選び取ってください。もし1週間で6足履き替えているなら、総数は20足以下を目指すとよいでしょう。
【タオル】
タオルは1人あたり6枚以下になるように数を決めます。
多く持っているとそれだけ無駄遣いをしてしまうのがタオルの欠点。洗濯物の量が多くて困っているなら、一人6枚以下にしたうえで、バスタオルをフェイスタオルにサイズダウンする、トイレのタオルを使い捨てペーパーにする、といった工夫をしてみてください。毎日タオルがフル回転するなら、半年~1年のスパンで買い替えるとよいでしょう。
【服】
服は100着以下を目指します。なぜなら、それ以上持っていても覚えていられないからです。
1週間でトップス7+ボトムス7=14着、そこにアウターやインナーをプラスして、ワンシーズン25着をイメージします。25着程度であれば「今シーズン着る服」をすべてハンガーにかけることが可能になり、畳む時間や選ぶ時間も短縮できます。
買い替えはワンシーズンに2~3着を目指すとよいでしょう。
【下着】
下着は後回しになりがちですが、毎日履き替えるモノ。実は下着の進化はすさまじく、吸湿性や保温性など年々向上しています。毎日身に着けるモノだからこそ、数を厳選して短いスパンで頻繁に買い替えていくことをおススメしています。
目標は常時3セット。それを循環させて3~4カ月単位で買い替えてみてはいかがでしょうか。
今回はモノのほどよい数の参考値をお伝えしました。モノの数が決まると家事時間が短縮でき、家事シェアへのハードルも下がります。家族が家事を手伝うようになれば妻の自由時間が増えて日々のイライラも軽減されるでしょう。
ぜひご自身のモノの数を数えるところから始めてもらえると幸いです。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら