節約家計簿

「特別支出」分はボーナスから取り置きを 1年のどこかで発生

 この時期になると、ボーナスを心待ちにしている方も多いでしょう。ボーナスからは20~40%を貯蓄に回し、残りを計画的に使うのがおすすめです。

 「計画的に使う」という意味では、1年のどこかで発生する「特別支出」の取り置き計画も立てたいところ。特別支出には夏の旅行費用や冬のボーナスまでに支払う固定資産税などが含まれます。それらを見積もり、合計してみましょう。家電の買い替えを予定していれば、買い替え費用も特別支出に含まれます。

 貯蓄する分と、すでに決まっている支払額を引いた金額が、夏のボーナスで自由に使えるお金です。例えばボーナスの手取り額が50万円だとします。そのうちの20%に当たる10万円を貯蓄に回すとします。そのほか旅行代が10万円、固定資産税が3万円、エアコンの買い替え費用が12万円とすると、合計25万円が出ていく計算になります。

 その結果、50万円-10万円-25万円=15万円が、この夏のボーナスから自由に使えるお金になります。「15万円しか使えないのか」とがっかりするかもしれませんが、ボーナス管理では重要な流れです。

 一方で、ボーナスのない働き方をする方も増えています。ボーナスがないご家庭では、特別支出分を月収から積み立てて準備しなければなりません。たとえば1年間の特別支出が60万円だとすると、特別支出用に「ひと月5万円の積み立て」が必要な計算になります。

 ボーナスのない働き方をしている方は、特別支出分の積み立てを始められるように、家計を見直してみてはいかがでしょうか。貯蓄とは別に特別支出に備えるお金を取り置ければ、貯蓄を取り崩さずにすむからです。毎月きちんと貯蓄をしているつもりでも、特別支出に備えたお金を作っておかないと、結局は貯蓄から下ろして支払うことになってしまいます。(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)