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「エヴァ」の世界の住民に! 有明にミニチュアテーマパーク施設構想

SankeiBiz編集部

 レジャー施設の企画、調査、準備などを扱うSMALL WORLDS(スモールワールズ、東京都港区)が今月上旬、東京都内で東京・有明エリアに開業予定の世界最大の屋内型ミニチュアテーマパーク施設「SMALL WORLDS TOKYO」の制作記者発表会を開いた。代表取締役の近藤正拡(こんどう・まさひろ)氏らが新たなテーマパークにかける意気込みを語った。(SankeiBiz編集部)

SMALL WORLDS TOKYOのイメージ((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「関西国際空港エリア」。関西国際空港をモデルに、ミニチュアのスケールならではの普段では絶対に撮影できない角度からの撮影が可能に。機体により離着陸のエンジン音が異なり、それぞれ忠実に再現されています。合計40機が入れ替わりで離発着を繰り返し、およそ30分間隔で空港の一日が観察できる((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「スペースセンターエリア」。スペースセンターエリアは、NASAの宇宙センターをモデルにデザインされ、河森正治氏 (宇宙部門総合ディレクター) プロデュースのスペースシャトル5機の打ち上げを見ることが可能。打ち上げ回数は一日に約24機を予定していて、発射時に上がるスモークや音を忠実に再現している((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「世界の街エリア」。世界エリアは、ファンタジーとスチームパンクの要素を散りばめたSMALL WORLDSオリジナルの世界を表現。およそ20~30の仕掛けが施してあり、一つ一つ探しながら世界観を楽しめるエリアになっている((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「第3新東京市エリア」。第3新東京市エリアは、新劇場版「序」・「破」の世界観を80分の1のスケールで再現。近景が旧市街地、遠景が第3新東京市と分かれ、遠近法でエリアを堪能できる設計になっている((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「エヴァンゲリオン 格納庫エリア」。エヴァンゲリオンが発進する格納庫を再現し、初号機が射出されていく演出も堪能できる((C)SMALL WORLDS.Inc)
SMALL WORLDS TOKYOの「美少女戦士セーラームーンエリア」。90年代の懐かしい麻布十番をベースにコミックス1~4巻の街並みと、作品の世界である「クリスタル・トーキョー」がミニチュアサイズで再現されている((C)SMALL WORLDS.Inc)
株式会社SMALL WORLDS 代表取締役の近藤正拡氏
株式会社SMALL WORLDS 取締役副社長の福田太一氏、福田氏は「新しい価値の提供」をアピール。
株式会社SMALL WORLDS 執行役員の山田俊太朗氏。山田氏は「第3新東京市のマンションに“住む”ことも可能」と具体的に入場者へのメリットをアピール
株式会社グラウンドワークス: 代表取締役の神村靖宏氏
(左から)近藤正拡氏、福田太一氏、山田俊太朗氏
(左から)山田俊太朗氏、近藤正拡氏、福田太一氏のフィギュア(これは35分の1サイズ)(SankeiBiz)
ミニチュアの世界を、入場者に近くで体験してもらう(手前に手すりを設置する予定)
(SankeiBiz)
(SankeiBiz)
近藤正拡氏(SankeiBiz)

 住んで楽しむ…“圧倒的な没入感”を提供

 「SMALL WORLDS TOKYO」は総面積8000平方メートル。「空港」や「スペースセンター」といった 7 つのエリアにおいて現実世界とバーチャル世界を80分の1のスケールで表現し、これまでにない“圧倒的な没入感”を提供する。特に、施設のメーンエリアでは日本の人気アニメコンテンツである「エヴァンゲリオン」「美少女戦士セーラームーン」の舞台を再現。エヴァンゲリオンの「第3新東京市」に、自分自身を3Dスキャンしたフィギュアを置くことで“住んで楽しむ”体験を提供する「住民権つきフィギュア・プログラム」を第1弾として予定している。

 近藤氏は「観る・撮る・押す・操る・塗る・作る・住む」といった来場者に提供できる体験の構想を語り、来場者と施設の距離の近さをアピール。ミニチュアの15~30センチ手前にドリンクホルダーが備えてある手すりを設置し、ミニチュアのセットをゆっくり楽しめる環境をつくる考えを示した。また、設置されているフィギュアが紛失したことを「Aさんが現在行方不明」、飲み物がミニチュアにこぼれたことを「Bエリアの下水管が現在破裂」などと設置されたデジタルサイネージにニュースとして配信し、ひとつの事象として提供するアイデアも披露した。

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動画提供:SMALL WORLDS.Inc

 発表会にはエヴァンゲリオンシリーズなどの著作権管理を行うグラウンドワークス:の代表取締役である神村靖宏氏も急遽登壇し「SMALL WORLDS TOKYO」について言及。アニメを制作する側からもミニチュアの精巧さを評価した。

 成長続く余暇市場をターゲットに

 政府が推進する働き方改革の影響で日本の余暇市場は成長を継続。製造業などの多くの産業が成熟期を迎えるなか、それに代わって観光や娯楽・文化・教養といった個人の余暇にかかわるビジネスが拡大している。公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研発行の「レジャー白書2018」によると、2017年の余暇市場は69兆9310億円と、前年比0.2%増。加えて、訪日外国人観光客の増加により、遊園地、レジャー・テーマパークなどの観光・行楽部門では2.6%増加するなど、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年を前にますます成長が期待されている。

 元東京ディズニーランド総合プロデューサーの故・堀貞一郎氏が発想の原点であるSMALL WORLDS。堀氏の意志を受け継ぎ、日本の文化発信基地として2022年には沖縄にも開業を計画している。以後1年に1拠点の開業を目指し、国内にとどまらない日本発の「グローバル・コンテンツ企業」を目指す。

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動画提供:SMALL WORLDS.Inc

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