【デキる男は住まいから】トヨタの「しくみ化」を応用して子供の忘れ物を減らす方法
お父さんが「しくみ」を作る
いよいよ夏休みも終盤ですね。9月から子供の学校が始まると、生活リズムが整うまでは「忘れ物」が増えてしまいがちです。
学用品を忘れてしまうと、子供は授業の冒頭部分が頭に入ってこず、新学期早々授業についていくことが難しくなる場合も。
そうならないようにお母さんが毎朝ガミガミと持ち物チェックをしているご家庭もあるのではないでしょうか。こんなときはお父さんの出番です。
今回は我が家が実践した、お父さんによる「子供の忘れ物防止のしくみづくり」をご提案します。
お道具箱のしくみづくり
まず最初にご提案するのが、「忘れがちなものをあらかじめ学校に置いておく方法」です。
夏休みは子供が学校で使っているお道具箱を持って帰っています。このお道具箱、一度開けてみてください。なかなかの散らかりようですよ。
でも、これは子供が悪いわけではありません。トヨタでは「人を責めるな、しくみを責めよ」という言葉があります。それを家庭に応用し、お道具箱の収納方法が悪いのでは? と疑ってみるのです。
そう考えると、こんな大きな箱に沢山のモノを詰めて、しかも仕切りなどが無いので持ち運び時にぐちゃぐちゃになってしまう。これでは中身を子供自身が把握できるわけがない…という気持ちになって来ませんか?
使用頻度の高いものを手前に
そこで、中の持ち物を全部出し、それらを使用頻度順で手前から並べ、お道具箱に区切りをつけていきましょう。区切りは牛乳パックなどを切ったもので構いません。
お父さんが主導でやるのではなく、子供が自主的に進めるのを見守るのがよいでしょう。我が家は100円ショップで売っている仕切り板を使って作りました。
このときのポイントは
●絶対に入れておかなければいけないもの
に追加して
●持ち物で忘れやすいもの
も入れておくことです。
例えば筆箱を忘れがちな子供は鉛筆と消しゴム、ほかに給食当番のマスク、ティッシュ、などです。こうしておくことで、忘れたことを先生に言い出せないで悩むことが無くなりますね。
玄関での忘れ物を防ぐしくみ
親が「水筒持った?」と散々言ったのに、玄関で靴を履くときに水筒を置いてそのまま登校…なんてことありませんか? これは子供に限ったことではなく、大人でもやりがちな失敗ですよね。
「今のしくみ」をカイゼン
これは「指差し呼称」で解決することができます。電車の駅員さんが行動の度に指差ししながら「ヨシ!」と言う動作を見かけたことがあるはずです。
この方法は“不注意”や“錯覚”、“省略行為”などのヒューマンエラーが元で大きな問題発生にならないようにするために、トヨタグループでも使われていました。
この指差し呼称をおうちに応用した場合、玄関のドアに「忘れてはならない持ち物」を貼っておき、子供達が自分で読み上げてから出発するのです。
我が家ではこれを採用してから玄関での忘れ物がほぼゼロになりました。人に言われて持ち物を確認するのではなく、自分で声に出して読み上げる方が気づきの効果が高く、玄関のドアを開ける最後の砦として、毎日読み上げてもらってはいかがでしょうか。
忘れ物があるということは「今のしくみ」をカイゼンするチャンス。お父さんが会社で培った「しくみ化」を家の中に応用してみると、きっと家族から喜ばれますよ。
【プロフィール】香村薫(こうむら・かおる)
ライフオーガナイザー
大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ.com」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら
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