寒さが本格的になってくると子供達から「今年のクリスマスは何をお願いしようかな~」なんて声が聞こえてきます。まさに今こそオモチャを見直すチャンス!ぜひお子さんと一緒にオモチャの片づけに取り組んでみませんか?
「片づけ」という言葉を使わない
皆さんは「片づけ」という言葉にどんなイメージを持っているでしょうか。本来、「片づけ」とは「モノを決めた場所に戻す」ことです。ところが、次から次にオモチャを出す子供に毎日のように「先にこれを片づけてから!」などと言っていると、子供は「片づける≒よくわからないけどとにかく怒られている」と認識してしまうのです。
子供が「怒られている」と認識している以上「片づけよう!」という言葉は逆効果。そこで、こんなふうに声がけしてみてはいかがでしょうか?
「新しいオモチャの置き場所を作ってあげよう!」
⇒これはクリスマスに向けて大型のオモチャを狙っている子供に効果的ですね。
「せっかく作ったのだから飾るスペースを作ろうよ!」
⇒ブロックやお絵かきなどをもっと褒めてほしいと思っている子供達は喜んでくれます!
どちらも、スペースを確保するためには「モノの定量」を見直す必要があります。
「では、今から持っているオモチャを全部出してみよう!」と言って、片づけスタートです。大がかりなオモチャの「見直しのタイミング」は、年に3回を定着させると良いですよ。
- クリスマスの前
- お誕生日の前
- お正月(お盆でも)の前
いずれも、新しいオモチャが家にやってくるタイミングです。子供たちはワクワクが勝っているので、普段よりも前向きに取り組んでくれます。
どうやってオモチャを片づけるか?
ここからはオモチャの片づけ方法です。大前提として、「手放したくないと思ったオモチャは絶対に捨てない。分けるだけ!」ということを念押し、子供達に安心感を与えます。また、小学生以上のお子さんの場合は「手放すオモチャはリサイクルに持って行って新しいモノの資金にしよう!」と声がけしておくと意欲が湧いてきますよ。
(1)まずは全てのオモチャを出します。
(2)ジャンルに分けます(パズル系、電車系、ままごと系、お絵かき系など)
(3)ひとつずつ親が手に取り「これはどう?」と聞いていきます。
「これはいらないよね?」「これは要るでしょ!」という言葉はNGです。親がオモチャに感情移入しないよう発言に注意し、なるべくフラットな(公平な)声がけをしていきましょう。また、このときに子供自身にオモチャを持たせてしまうと遊び始めます。親が持つようにしましょう。また、手放すと決めたオモチャは中身の見えない袋に入れ、子供の気が変わらないようにしましょう。
(4)毎日のように遊んでいる“超1軍”のオモチャだけを手の届く位置に収納
超1軍の量が増えてしまう場合は、「親子で全力を出して5分で片づけられるかどうか?」など片づけにかかる時間を想定し、量を調整します。また、超1軍は1ジャンル1つだけ。どれだけパズルが好きな子でも、パズル同士が混ざってしまうと、分けるのに相当な時間をとられてしまうからです。
(5)2軍のオモチャは子供が勝手に取ることができない場所(押し入れの天袋など)に収納
「いつでも交換してあげるからね!」と声がけします。
家の中にオモチャを増やさない努力
オモチャが増えて困っているというお母さんたちに話を聞いてみると、意外と多いのが「帰省のたびに両親が買ってくれるのを断りにくくて…」というお悩み。特に義両親には奥さんから言いにくいですよね。そこでお父さんの方から「前回もらったオモチャを大切にすることを覚えさせたいからオモチャではなく、みんなで旅行はどう?」などと声がけしてみてはどうでしょうか?
「オモチャを買い与える」というのは手っ取り早く子供の機嫌を良くする手段。「この手は本当に困った時の最終手段なのに、簡単に使わないでほしい」とお母さんたちは思っています。お父さんが子供の面倒を見るときも気軽にオモチャを買い与えないよう気を付けてくださいね。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら