いよいよ12月。年末に向けて大掃除を計画しているお宅も多いかと思います。「お母さんが掃除をするのを家族みんなが手伝う」というスタンスも良いですが、お父さんが一歩踏み込むことで子供達も「やりたい!」と協力的になるもの。今回は家族みんなで楽しく大掃除に取り組むための進め方を、我が家が実践しているトヨタ式でお伝え致します。
大掃除の前に大片づけを!
大掃除は、古くは飛鳥時代に宮中で広まり、その後江戸時代には江戸城の煤払いが12月13日に行われるのに習って、庶民も自分たちの家を掃除していたと言われています。
江戸時代の庶民の暮らしは、質素で倹約。また、当時は長屋に住む人が多く「火事」が起こると家財が消失してしまうことを恐れ、高価な着物や布団はレンタルする人も多かったそうです。家の中のモノの数が現代とは比べ物にならないほど少なかったのを安易に想像できますね。
そもそも「掃除」というのは「汚れを取る作業」です。江戸時代のおうちは、「大掃除」というタイミングで事前の準備もなく、いきなり掃除を行っていたのでしょう。
ところが、現代はどうでしょうか。ご自宅のテーブルの上を想像してみてください。テーブルの上にものがどっさり。これらを定位置に戻す作業である「片づけ」をしないことには掃除が行えません。
そこで、今年は掃除の前に家族みんなで「大片づけ」に着手しませんか? 大片づけのポイントは、「家族で共通のゴールを目指す」ことです。
来年の抱負からゴールを決める
最初にお父さんに取り組んでもらいたいことが「来年の抱負」の聞き取りです。
- TOEIC 800点 (お父さん)
- 体脂肪率 15% (お父さん)
というように、具体的に数字でゴールを設定する例をお父さんが示してみてください。
トヨタグループでは、「目標管理シート(※企業ごとに名称は異なる)」を個々が記載し、それを使って上司と面談し年間目標やボーナスの査定を決めます。
このとき「目標が数値で見えること」がポイントになります。そして、掲げた目標を達成するためには「半年で何ができていればよいか?」「1カ月で何ができていればよいか?」「毎日何をすればよいか?」と逆算しながら具体的な行動に落とし込んでいきます。
例えば子供が「サッカーチームのレギュラーになりたい」と目標を設定したとします。それに向けて、
- 半年後には⇒ 練習で強化チームに入る
- 今月は⇒ リフティング500回連続、週に5回チーム練習に参加する
- 今日から毎日⇒ スクワット100回、腹筋100回、プランク3分、タンパク質や野菜を意識して食べる
といった具合です。具体的な目標が決まると、
- リビングで筋トレができるようスペースを広げよう
- 学校から帰宅したら20分で宿題を終わらせてサッカーに行けるよう、勉強グッズを片づけよう!
と片づけのゴールが明確になってきます。どの部屋をどのように片づけようか? が分かりやすいですね。
年末は大物の踏ん切りがつく
日本人は「来客」があるとわかると積極的に片づけや掃除を行います。年始は人の出入りが多いモノ。このタイミングにぜひ、家の中で不要だと感じている大物の有無を家族で相談してみてください。
先日も、お片づけの現場で「このピアノ、もう使っていない」だったり「自転車に乗らないのだけど…」という声が上がっていました。必要無いから捨てる、と判断する前に、必要としている人を探してみるのはどうでしょうか。手放す方も、引き続き使ってくれる人がいると思うと気持ちよく手放せますね。
片づけによる買い控えの効果
家の中の片づけを行うと、「モノを片づけるのは重労働」という意識が芽生えます。年末年始は財布のひもが緩みがちですが、その前にモノとしっかり向き合うことで、ムダなモノの購入を控えるようになりますね。
とはいえ、何も買わないというわけではありません。本当に必要だと思う来年の抱負に合うモノを購入すれば、目標達成に向けたやる気ががぜんアップしますね。年末の片づけ意欲アップのきっかけになりましたら幸いです。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら