ラベリングという見える化
いまや、よく目にする《片づけテクニック》。その中でもひときわ目を引くのが「ラベリング」ではないでしょうか。片づけでよく言われる「ラベリング」とはラベルライター(もしくは専用シール)を使って中に入っているモノの名前を書く、というものです。
もしかすると、少しでも見栄えをアップさせるために「容器を統一」したり、「ラベルの文字を英語で表記」するという方もいらっしゃるかと思います。
恥ずかしながら、片づけのプロである私も以前はこのワザを家じゅうに使っていました。全てはインスタ映えを狙ってのことです。
すると、こういった問題に直面しました。
調味料のラベリングの中にある「SWEET SAKE」。実際は「みりん」なのですが、私以外の誰にも伝わりませんでした。
他にも、例えば「Laundry」というラベリング。洗濯用の洗剤やブラシを入れていたのですが、この英単語にそれほど馴染みがない人にすれば、一体何が入っているのか伝わりにくいですよね。こちらも「あれ、どこにあるの?」と聞かれることがよくありました。
こういったラベリングをしているご家庭。実は多いのではないでしょうか? お母さんからするとせっかくラベルを貼っているのに「どこ?」と聞かれるたびにイラっとしているはずです。
そこで、お父さんにぜひ取り組んでもらいたいことがあります! 家の中ですでにラベリングされているモノに注目し、これで本当にわかるのか? を確認してほしいのです。お母さんが作ってくれた英語のラベリングに対して、一番揉めない解決案は「併記」することです。英語ラベリングを完全否定すると、お母さんのプライドを傷つけかねません。詳細は下記にチェックポイントをお伝えしますので、ぜひ取り組んでみてください。
《チェックポイント1》そもそもラベリングが目に入るか?
正直、きれいなラベリングは周囲のデザインに同化してしまい、作った本人以外の目に入らないことも。お母さんに「ラベリングしているモノ」を聞き、その状況を認識するところから始めましょう。
《チェックポイント2》中身を見なくても何が入っているか想像できるか?
ラベルに何と書いてあれば理解しやすいか? は人によって異なります。お父さんだけが使うモノなどは、お父さんがわかる言葉で書くといいですね。
《チェックポイント3》それに付随する言葉のラベリングを!
モノの名前だけでなく、それを手にしたときに知りたい内容を書いておくのです。我が家の例ですと、例えばお父さんだけが飲むプロテインの袋には「ストックは最上段『その他』に」などと、在庫の場所をラベリングしておくとよいですね。
定期的に交換が必要なモノに関しては「毎週土曜日に交換しよう」などとラベルを貼っておくのも分かりやすいですね。また、そろそろストック品を買っておいた方がいい場合は、「ストックは洗面下の左だよ」などといったリマインダーのメモを容器の底に忍ばせてはいかがでしょうか。
我が家ではトヨタグループでも使われていた仕組みを応用して子供の学用品のノートには、後ろから5ページ目に「漢字ドリルノート104字詰め」などと付箋を貼っています。この付箋のところまで来たら、付箋を外して親に渡すというルールです。
すでに家の中にある仕組み。お母さんの頑張りを褒めつつ、家族みんながわかるようにトヨタ式の「見える化」でカイゼンしてみてはいかがでしょうか。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら