日々全国のお母さんたちに家事シェアのアドバイスを行っています。毎日、多くの「イライラ」が寄せられるのですが、中には「家事シェアというよりは夫のエチケットの問題」という項目もあります。今回は世のお母さんたちが「夫のエチケットのなさにイラっときていること」を2つご紹介します。
1.お風呂の残り湯が汚いという問題
お父さん達はお風呂からあがるときに残り湯のチェックを行っていますか? 誰かが入浴したあとのお風呂のお湯には髪の毛や不純物などが混じっていることがあり、後から入る人を一瞬で不快にさせます。
「お湯のチェックをしないなんてマナーが悪い」と言っているのではありません。男性側に確認したところ、「残り湯が汚れている状況を知らない」というケースが非常に多いのです。
毎日、一番風呂に入る人は、キレイなお湯に入浴するため、自分が入った後にお湯が汚れるなんて気が付かないようなのです。多くのお母さんたちは「気が付いていないのだから仕方がない」と我慢しているそうなのですが、我慢が積もり積もって爆発することも少なくないようです。そこで、ぜひ試してもらいたいことがあります。
《やってもらいたいこと その1》家族の一番最後にお風呂に入る
ほとんどのお母さんは入浴後にお湯をチェックしている可能性が高いと思いますので、できればお子さんの後に入ってみてください。お風呂のお湯ってこんなに汚れているのか!と驚くことでしょう。
《やってもらいたいこと その2》自分で風呂の不純物を取り除く
様々な事情で最後にお風呂に入れないお父さんも多い事でしょう。その場合は、洗面器を使って浮いた湯あかを取り除いてから出る、ことを意識してみてください。「お湯がもったいない」と気になる場合は、100円ショップで売られている「パッチンお風呂ネット」を使ってみるのはいかがでしょうか。
これを使うとお湯をムダにすることなく、不純物をすくうことができます。金魚すくいのような感覚が楽しいので、子供達もやってくれますよ。我が家でも大活躍しています。このように「お風呂から出るときは、お風呂ネットでお湯チェック」をルール化されるとよいでしょう。
2.髭剃りのヒゲ問題
毎朝、洗面所で電気シェーバーを使ってヒゲを剃っているお父さん。シェーバーを水洗いしたあと、洗面所に黒い粉のような汚れが落ちていることはありませんか? お母さんたちは自分が髭剃りをしないということもあり、人のことには非常に敏感です。「せっかく洗面所の掃除をしたのに、また汚れている! なぜ汚れを見ていないの?」という怒りの声をよく耳にします。
その中でも非常に多い意見が…
「洗面ボウルに水をはったラインがヒゲの粉で黒く残っている!」
「水で洗い流した形跡があるが、肝心のヒゲが全然流れていない」
「本人がそのことに気づいていない(フリをしている)」
です。発育状況によっても違いますので万能な解決策は無いのですが、お母さんのイライラを少しでも軽減するために、下記3つをよかったら試してください。
《やってほしいこと その1》お風呂の中でヒゲを剃る
使用後はシャンプーなど皮脂汚れに強い泡を流すことでヒゲを流れやすくする。その際、排水溝に溜まったゴミは必ず取る。
《やってほしいこと その2》T字カミソリを使う
どうしても洗面所でやりたい場合は、T字カミソリを使う。シェーバーほど粉にならないという点で、本人が目で見て気づきやすいのがメリットです。水で流してもヒゲが流れにくいので、使用後の洗面台チェックをお忘れなく!
《やってほしいこと その3》いっそのことヒゲ脱毛
一昔前は「脱毛なんてはずかしい」と感じる男性が多かったかと思いますが、最近では「身だしなみの一つ」「清潔感」というポジティブなイメージが定着してきました。朝の支度がぐっと早くなるのはお父さんにとってもメリットですよね。根本的な解決を求める方、候補に入れてみてください。
今回は、妻が気になる男性のエチケットについてお伝えしました。どなたかの参考になりましたら幸いです。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら