【暮らし替えの道しるべ】(47) 消費量を可視化する

 

 先月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、トイレットペーパーが不足するというデマが流れ、店頭に並ばなくなる、というオイルショック以来ともいえる出来事がありました。生活に欠かせないものが品薄となって、不安を持った方が少なくないでしょう。

 確かになくなったら本当に困るトイレットペーパーですが、皆さんのご家庭ではどのくらい消費しているかご存じですか? 私の家では、家族3人で1パック(12ロール入り)が、通常1カ月~1カ月半くらいでなくなります。もちろん、在宅勤務をしている場合は、日中も自宅にいるので消費量は増えることになるでしょう。

 以前、私が引っ越しの荷造りのお手伝いにうかがったお宅では、トイレットペーパーがトイレの中に4パック、廊下収納に8パック、押し入れにも4パックと、いろいろな場所からいくつも12ロール入りのパックが出てきました。押し入れに入れていたこともすっかり忘れていたようです。

 まずは、自分の家庭のトイレットペーパーの消費量を計測してみましょう。

 新しくトイレットペーパーの袋を開けた日と最後の1個がなくなった日をカレンダーにメモしておきます。消費量が分かることで、今回のような出来事があったときでも、「あわてて何個も購入する必要はない」と不安になることもありません。

 ちなみにわが家は、トイレットペーパー6ロールが入るケースがトイレの中にあります。それ以外に廊下収納に12ロール入り1パックがあります。トイレにあるトイレットペーパーがなくなったら、新しいものを購入しています。見えない不安を可視化することで安心に変えていきましょう。

(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)