突然ですが、皆さんの妻は日常の家事に負担を感じていますか? マイボイスコム株式会社の調査によると、「日常の家事を負担に感じている」という女性は男性の約2倍にものぼるそうです。
私はこの半年間、約100名の主婦の方へ家事不満についてのヒアリング重ねてきました。そのやり取りは軽く1万回を超えています。
家事を減らす方法として「家電や便利グッズに頼る」という手段もありますが、どうしてもお金とモノの導入が必要になります。そこで、お金を投資する前にぜひ皆さんにやってもらいたいのが「やめてもいい家事探し」です。今回は、我が家がやめて成功した家事の例を3つご紹介します。
1.永遠に終わらない麦茶作りをやめる
【毎朝、子供達の水筒に麦茶を入れる】
⇒【空っぽになった容器に新しく麦茶を作って入れる】
⇒【冷蔵庫でお茶を冷ます】
この仕事、地味に重労働です。特に真夏は、水筒を一人2本持って出かけるので、冷蔵庫は常に麦茶でパンパン。それでもすぐになくなるので、なんだか永遠に麦茶作りをしているような気分になっていました。
この永遠に終わらない家事。腹をくくって麦茶をやめて、水に変更しました。すると、事前の準備やお茶パックの購入が不要になったのはもちろん、水筒に茶渋がつかないので、水筒を洗う手間がものすごく時短できるようになったのです。
もし、今、毎朝妻が水筒にお茶を入れて持たせてくれているのなら、ぜひ「俺は今日から水にするよ」と言ってあげてください。どうしてもお茶! という方は、水が入った水筒に水出し用のティーパックを後入れしてもいいですね。これにより、救われるお母さんが沢山いらっしゃると思います。
2.作った料理やお箸、取り皿を食卓に運ぶをやめる
「ごはんできたよ~」と妻からの声がけがあり、ダイニングに行くと食卓に何も並べられていない――。そんなときに「なんだよ、できてから呼んでくれよ!」と言ってしまったことはありませんか?
これについて、全国のお母さんから「うちはレストランじゃない!」と多くの不満があがっています。確かに、「料理を食卓に運ぶ」という家事は分担できる家事ですものね。お母さんが怒るのもうなずけます。
そこで、考えたのがバイキング方式です。配膳をやめて取りに来てもらうようにしたのです。作った料理をキッチンに並べ、家族がバイキング形式で大皿によそっていくスタイル。そうすれば料理を運ぶ手間はありませんし、お箸と取り皿を手に取るところから家族がやってくれます。また、ケチャップやソースを料理にかける作業もキッチン内で済ませてくれるので片づけもラクになります。
ただし、バイキング形式にすると、どうしても食べ物の好き嫌いを自在にコントロールできてしまうので…
・全ての料理を必ずお皿に取ること
・取ったものは残さないこと
・食べ終わったら自分で食器をシンクに運ぶこと
の3つをルール化しています。毎日じゃなくても構いません。週末だけでも、「今日はバイキング形式にしてみようか」と声がけしてはいかがでしょうか。
3.クリスマスなどの季節のイベント対応をやめる
季節のイベントにどれだけ力を入れるか? でステキなお母さん度合いを測るような風潮がありますが、我が家は家庭内でのイベントは一切やめました。
クリスマスは地域のイベントへ参加し、バレンタインは施設でクッキー体験、節句の祝いは古民家で行われる豪華な雛かざりを見に行く、と年間のイベントスケジュールを立てるようにしました。
おかげで家の中にイベントの雑貨や調理機器、衣装を持たなくて済みますし、今年はどこへでかけようか? と話合うところから家族の思い出として記憶に残っています。
すべてをアウトソーシングするのに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。その場合は、クリスマスだけはホームパーティーをする! など、家事を楽しめるイベントとそうではないイベントにしっかりと分けるところから話あってみてはいかがでしょうか。以上、参考になりましたら幸いです。
【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら