デキる男は住まいから

夫に任せたい水回りの掃除 オキシクリーンで梅雨のお家をカンタン除菌

香村薫

 突然ですが、この記事を御覧頂いている男性のみなさん、家庭内で家事に取り組んでいらっしゃいますか? 《夫婦の家事に関する調査(ライオン株式会社2018調査)》によると、妻が夫にしてほしい家事の第1位が「ゴミ捨て(69.6%)」です。ゴミ捨ては《男性がしたい家事》でも第1位という結果が出ていますので、すでに夫が担っているというご家庭も多いかと思います。今回、一つステップアップしてぜひ取り組んでもらいたいのが、第2位の「風呂掃除(64.8%)」と第3位の「食器洗い(40.8%)」です。

 いや、そんな汚れ掃除は嫌だ! と思われた方、どうぞご安心ください。粉をふりかけて放っておくだけで衣類や食器、お風呂までピカピカになると話題の万能洗剤「オキシクリーン」をご紹介します。

 オキシクリーンって?

 オキシクリーンは酸素系漂白剤です。日本の正規代理店(株式会社グラフィコ)経由で全国の大手ドラッグストアやドン・キホーテなどで販売されています(一部、正規代理店を介さずにコストコでも販売されています)。

 現在、オキシクリーンといっても沢山の種類が発売されています。私も比較検討しようと様々使ってみましたが、そこまで大きな差を感じられませんでした。

 それぞれ成分に若干の違いがありますので、こだわりがある方はぜひしっかりと確認くださいね。私のようにそこまで成分を気にしない方は、値段の安いモノでまずは試されてはいかがでしょうか。

 使い方はとても簡単。オキシクリーンを60℃ほどのお湯に入れ、そこに汚れモノを入れて最低20分放置するだけです(粉が溶けにくい場合は、ボウルで粉にお湯を入れて泡立ててからキッチンシンクなどに入れると泡立ちがよくなります)。

 60℃ほどのお湯に入れることで活性酸素が発生し、その泡の力で汚れを落としてくれます。塩素系の漂白剤と違って、刺激が少なく色物にも安心して使うことができます。様々な汚れを落とすだけでなく、除菌効果、消臭効果、漂白効果があります。

 お風呂掃除にオキシクリーンが最適!

 帰宅が遅くなり、最後にお風呂に入ることが多いお父さん。湯船から出るときに、お湯を60℃ほどに追い炊きし、そこにオキシクリーンを投入してみてください。湯船の中に、洗面器やお風呂チェア、シャンプーボトルやシャワーヘッド、お風呂のフタや最後に排水溝のフタなどを湯船に漬けるだけ。あとは、翌朝にでも全てを流せば完了です。浴槽もピカピカになり、一石二鳥。お風呂の“オキシ漬け”を月に1回程度おこなえば、日々のお風呂掃除は非常に楽になりますね。

 食器洗いにもオキシクリーン!

 オキシクリーンの威力は「茶渋落とし」や「お鍋の焦げ付き落とし」「グラスのくもり対策」にも有効です。例えばお鍋を洗うときに、一度ペーパーなどを使って取れる汚れは取り除いた上で、鍋に水を入れて60℃くらいになるまで加熱。そこへオキシクリーンを投入します。

せっかくなので、茶渋がついた湯飲みなども入れて20分ほど放置。その後洗い流せば食器洗いが終了します。換気扇フィルターなどの大物はキッチンシンクを使ってオキシ漬けすることでシンクもピカピカになりますね。

 我が家では毎週金曜日の晩はキッチンのオキシ漬け、と決めています。ご家庭のライフスタイルに合わせてオキシ漬けの日を作り、ぜひ夫が率先してオキシ漬けをやってみてくださいね。

 材質によってはオキシ漬けをすると変色してしまうものもあります(アルミ素材、木製素材、印字されているもの、革製品、ウール製品など)。詳細は製品に記載されていますのでご確認ください。

 今回は、万能掃除洗剤、オキシクリーンをご紹介しました。“オキシ漬け”という言葉を聞いたことはあっても、やったことがない、というお母さんが沢山いらっしゃいます。梅雨時期に気になる“除菌・消臭”の効果が非常に高いので、妻が喜ぶこと間違いなしですね!

香村薫(こうむら・かおる) 片づけの専門家
ライフオーガナイザー
大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。

【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら