ヘルスケア
インフル流行にも警戒を 南半球でシーズン、コロナ影響
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は15日の記者会見で、冬を迎えた南半球で流行シーズンに入る季節性インフルエンザについて「新型コロナウイルスと並行して流行すると、既に大きな負担がかかっている医療体制に、さらに悪影響を与えかねない」と警戒を呼び掛けた。
テドロス氏によると、新型コロナの感染拡大を受け、インフルエンザ予防体制にも悪影響が出ている。WHOは各国から集められた情報を基に毎年、流行が予想されるインフルエンザの型に合わせたワクチンを作るよう勧告するが、過去3年と比べて、提供された検体は62%減、WHOのデータベースに登録されたウイルスの遺伝子情報は94%減と「劇的に減少」した。
テドロス氏は、適切なワクチンを割り出せなくなるほか「パンデミック(世界的大流行)になり得る新たなインフルエンザウイルスを覚知する能力が、失われる可能性がある」として対策強化を訴えた。
インフルエンザは毎年、世界で25万~50万人、日本で1万人の死者が出ていると推計されている。(共同)