これからウィズ/アフターコロナの生活が始まる中で、家の中でも意識すべきキーワードの一つに「衛生」があります。家族の誰か一人だけが自粛警察のようになっては衝突が増えるだけです。一緒に暮らす人がそれぞれ家の中での生活を見直し、衛生面を意識することが大切です。今回は、自粛明けの我が家の暮らしの変化や新しいルールを4つご紹介致します。
(1)「ただいま」の後に玄関でウイルスを食い止める
まずは帰宅後の家族の動きを観察しました。例えば夫は「ただいま~」とドアを開けてから、そのままリビングへ直行し、床にバッグをドサッと置きます。その後、洗面所へ移動して、手洗いをしていました。
これを自分自身に置き換えたときに、皆さんはどのような動線で動いていますか? 私が一番気になったのが、リビングの床にバッグをドサッと置いていたことです。人によっては、ダイニングテーブルの椅子に置く、というケースもあるでしょう。今まではあまり気にも留めていませんでしたが、よく考えるとバッグの底(裏面)って相当汚れているのでは? と思うのです。そこで、外から帰ってきたら、バッグを玄関に置いてから室内に入るように収納を変更することにしました。
といっても、玄関収納にも余裕がなかったので、季節外のシューズはまとめて他の場所に収納。空いた場所に夫婦が毎日使っているバッグを収納しました。ただ、ご家庭によってはどうしても玄関にこれ以上収納スペースを作れない! という場合もあるかと思います。そんなときにオススメなのが、「バッグハンガー」というグッズです。100円ショップでも耐荷重10kgのバッグハンガーが売られています。
普段からバッグの持ち手にキーホルダーのようにつけておき、会社ではデスクにひっかけて使い、帰宅後はキッチンカウンターなどにサッとかけることで底が汚れないように意識してみてはいかがでしょうか? 床に置くよりも立ったままモノの出し入れがしやすくなるので使い勝手も向上するかと思います。
(2)帰宅後はまずお風呂(シャワー)
これから夏に向けて、入浴をシャワーで済ませる方もいらっしゃるかと思います。「ごはんにする? それともお風呂にする?」という時代は平成まで。これからは「帰宅後はお風呂に直行」が新常識になっていくでしょう。我が家では、他の部屋に立ち寄ることなくシャワーに行けるように、パジャマと下着は洗面所収納に収納しました。
また、皆さんはマスクの一時置き場所をどこにしていますか? 「うがいをする」「顔を洗う」など家の中でもマスクを付けたり外したりするシーンがあるかと思います。テーブルの上に置くにしても、マスクのどの面を接地させようか? と衛生上、気になるもの。そこで、オススメなのがニトリのマグネットタオルホルダー(税込712円)です。色は白・赤・グレーの3色から選べます。裏面がマグネットになっているので、例えば洗濯機のスチールにつけておけばマスクをぶら下げておくことができます。こちら、職場の机にも一つ置いてみてはいかがでしょうか? ランチ時のマスク置き場としてオススメですよ。
(3)非接触グッズの活用
家の中で使うモノにも変化が出てきました。まずは非接触グッズが増えました。「自動開閉ゴミ箱」と「自動ハンドソープディスペンサー」です。このようなグッズをうまく活用して、家の中でのウイルスのまき散らしを減らしたいですね。また、音声操作やAIを使うのもいいですね。我が家ではアレクサが電気やテレビ、エアコンの制御をしてくれるのでスイッチやリモコンを触ることも減りました。
(4)朝、出発時に「マスク」と「ミニタオル」
外出時のマスク着用は習慣づいてきましたが、外出先でトイレ後にエアータオルが使えないことに「しまった!」となる方はいらっしゃいませんか? ハンカチでもよいのですが頻繁に手洗いを推奨される職場だと、吸水性が低くて何枚も持つ必要がある場合も。我が家では、無印良品の残反端材を使ったミニタオルセット6枚組(税込499円)を使って、家族全員が同じミニタオルを持って家を出るようルール化しました。
20cm×20cmと小さいサイズなので、保育園児のポケットや大人のカッターシャツの胸ポケットにも入ります。今までのように、お父さんは男性用のハンカチ、子どもはキャラクターのハンドタオル、などと分ける必要が無くなったので家事もラクになりました。今回は4つの新ルールをご紹介しました。何かひとつでも「やってみよう!」と思っていただけましたら嬉しいです。
【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら