ヘルスケア

群馬東部5市の飲食店に時短要請 15日から

 群馬県は10日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、県東部地域の感染拡大が顕著な桐生、伊勢崎、太田、館林、みどりの5市で15~28日の2週間、飲食店への営業時間の短縮要請を行うことを決めた。山本一太知事が10日夕の臨時会見で明らかにした。

 県によると、5市を含む4保健所管内の人口10万人当たりの陽性者数は直近1週間(4~10日)で1日平均1・9~3・0人。会食などの場面で感染が広がっているとみられ、県は時短要請が必要と判断した。

 対象の業種はスナック、バー、居酒屋、カラオケなどの酒類を提供する飲食店や接待を伴う飲食店。自粛時間帯は午後10時~午前5時。要請を受け入れた店舗は、1店舗当たり28万円の協力金を支給する。また、政府の飲食業界支援策「Go To イート」事業についても、プレミアム付き食事券の新規発券を同じ期間、一時停止する。

 県内は「第3波」とみられる感染が広がっており、県は11月28日から独自の警戒度を「3」に引き上げ、注意喚起を実施した。ただ9日には新規感染者数が49人となり過去最多を更新。重症者も10人(9日現在)に上り感染拡大に歯止めがかかっていない。