書評

『新・日英同盟 100年後の武士道と騎士道』岡部伸・著

 ■安保や貿易でさらなる高みへ

 欧州連合(EU)を離脱後、初の自由貿易協定を日本と結んだ英国は、アジア太平洋に戻ろうと、兄弟国(豪、加など)と同じ「同士」の態度を日本に向けている。

 日本をアジアの大国に押し上げた「日英同盟」破棄から約100年。安全保障のみならず貿易、諜報、公衆衛生など新たな形の強い結びつきが生まれ、日英関係はさらに高みへ向かおうとしている。

 日本は、中国に擦り寄るよりも、英国との関係を強固にして日米同盟に英国を加えた日米英の連携で、史上初の「グローバル海洋同盟」を目指したい。本書はその新指針を示している。(白秋社、1700円+税)