バタバタと忙しくしている朝時間。家族の中でもとりわけお母さんは家事に加えて「メイク時間」「ヘアセット時間」などもあり、朝に多くの時間を必要としているように感じます。そんなときにお父さんが朝食をつくってくれたらどんなに喜ばれることでしょうか。
我が家では、そのことを夫に伝えてから、夫が子供たち3人分の朝食の準備をしてくれることが増えました。でも、どうすれば家族みんながハッピーな朝食を作れるのでしょうか。
夫と何度も話し合い、トライ&エラーを繰り返しながらたどり着いた、夫が続けられる朝食担当への取り組みポイントとオススメメニューをご紹介します。
ポイント1:電気や火を使わない工夫をする
まず最初に意識したのが「朝は極力、電気や火を使わない」ことです。
朝の忙しい時間帯にエアコン、電子レンジ、トースターを使いながら、洗面所でドライヤーを使ったら、我が家の場合、一発でブレーカーが落ちてしまうのです。それを回避するために「電子レンジ調理が終わってからトースターでバンを焼く」というルールを作ったのですが、今度は朝食が完成する時間が遅くなってしまい「さらに早起きしなきゃ」という事態に。
そこで、我が家では朝食をつくる際に電子レンジやトースターなど「家電2台同時使用をなるべく避けるメニュー」を意識することにしました。(※お弁当づくりの日は除く)
例えば
- 炊飯器をタイマー設定で5:30に炊き上がるようにする(さすがにその時間は誰も家電をフル稼働させていないので)
- 「トーストしたくなってしまう」食パンをやめて、ロールパンにする
- 卵料理は目玉焼きや卵焼きではなく、事前にゆで卵をまとめてつくっておく
といった具合です。これなら食材や金額はほぼ変わらず対応できるのでオススメです。
ポイント2:洗い物を減らす工夫をする
次に意識したのが「洗い物」です。
「朝食をつくる」という家事をするとき、「何をつくろうかな」「何をつくれば喜んで食べてくれるかな?」と、つくることと食べることまではイメージがつきやすいものです。ところが実際に朝食を担当しだすと「本当に大変なのは後片付けだった…」と気づきます。後片付けの中でも洗い物が多いのは地味にストレスなんですよね。
そこで我が家では「洗い物を減らす!」をコンセプトに掲げて色々と試してみました。その中で効果が高かったメニューが下記3つです。
- おにぎり…ラップでにぎってそのまま食べるので、お皿要らず
- 具入りロールパン…中にハムや卵、マーガリン、ジャムなどが入ったロールパンならお皿はもちろん、ジャムなどをすくうスプーンも要らず
- グラノーラ…牛乳を注いで食べるので飲み物のグラス要らず
火を使わない工夫と、洗い物を減らす工夫、いかがでしょうか? これなら簡単ですよね!
ここまでくると、「お父さんが朝食を担当する」というよりは、ほぼ「各自が食べたいタイミングで自ら朝食を食べる」という、家族全員での家事シェアにつながっていくようになりました。
さらに、もうひと工夫しましょう。
ポイント3:栄養を摂れる工夫をする
最後は栄養についてです。
朝は食欲がないからあまり食べられない…というお子さんに悩んでいらっしゃる家庭も多いと聞きます。せっかく食べるのだから、朝一番に栄養のあるものを摂ってもらいたい、という願いもありますよね。
そこで、我が家が実践してよかったな、と思ったメニューがこちらです。
- 野菜ジュース/青汁
- カット野菜の生サラダ
- グラノーラバー
なかでも一番のオススメは、「具だくさんそぼろおにぎり」です。
こちらはお友達に教えてもらったのですが、にんじんや玉ねぎ、あまり野菜をみじん切りし、そぼろと一緒に甘辛く炒めた「そぼろ煮」を作ります。それを炊き立てのご飯にまぜておにぎりにして、ひとつずつラップでくるんで冷凍。たったこれだけです。
朝は、食べる分量だけ冷凍室から取り出し、電子レンジで温めれば完成。ラップにくるんでいるのでお皿もお箸も要らないですし、手を汚すことなくご飯と野菜をバランスよく摂取できます。
週末に家族みんなでそぼろおにぎりをつくるのも楽しいですよ。
今回は、お父さんが朝食を任されたときに意識しておくとラクに続けられるポイントとオススメメニューをご紹介しました。どなたかの参考になりましたら幸いです。
【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら