9月1日は「防災の日」でした。皆さんは災害への備えを見直しされましたか?
損保ジャパン株式会社が実施した「災害への備えに関するアンケート」結果(2020年) によると、47.9%の方が「非常食や水を常時備蓄している」と回答しています。さらに「災害への備えに支出した全国の平均は40,521円」という結果がでており、災害への備えは高額な傾向にある、という印象が否めません。
筆者は防災士でありながら、月に1度はコストコに通い詰めているコストコ通です。「高品質で大容量・低価格商品」を扱うコストコの商品の中で、防災士の目から見て「防災用に最適!」と感じた食品をご紹介します。※価格は、筆者がコストコで購入した際のもので、あくまで参考価格です。
1.キャンベル「V8野菜ジュース」
被災時は野菜の摂取が難しいもの。ただでさえストレスフルな状況に野菜不足が加われば便秘がちになることが予想されます。
そこでオススメなのが、缶詰などの加工食品で有名なキャンベルから発売されている、8種類の野菜が入ったドリンク「V8」。一日分の緑黄色野菜が120gも含まれている優れものです。
コストコで買えば1ケース2,298円(95円/缶)という低コストです。しかも9カ月間ほど保存できるので、災害時のために備蓄しておいてはいかがでしょうか。
我が家では、カレーやミートソースを作るときもこのジュースを水代わりに入れています。普段から使うことで家族が味にも慣れますし、存在を忘れない、賞味期限切れ前に消費する、というメリットもあります。
デメリットは、1ケース24缶という大容量。とにかく重くて、持ち運びするのが難しいので、ぜひお父さんが率先して運んでくださいね。
2.コモ「缶詰チョコパネトーネ」
次にご紹介したいのが、コストコで販売されている備蓄用のパンの缶詰。コモから発売されている「缶詰チョコパネトーネ」です。賞味期限が2年間と長く、保存料無添加という安心な食品です。
我が家では以前、Amazonで同じような備蓄用のパンの缶詰を購入していました。1缶あたり580円と高額だったのですが、それらの賞味期限が切れるタイミングで、コストコで売られているこの「缶詰チョコパネトーネ2個入」に乗り換えました。
コストコで買うと6缶入り1 ケースが2,200円ほど(366円/缶)。コストパフォーマンスの良さが決め手になりました。
パネトーネとは、イタリアの伝統的な天然酵母を使用した菓子パン。この商品はその名のとおりチョコ味で、我が家では家族みんなが「おいしい」と言って食べていましたよ。
缶詰のような手軽な食品は災害発生時の初日(何も料理などができない状況)に食べてもらいたいものです。ですので、
- ここにパンの缶詰があるということ
- 開け方
を家族みんなが知っておくことが大切ですね。ぜひ、お父さん主導で、家族みんなで「備蓄食品を試食する日」を作って、子供たちにも開封するところからやってもらうといいですね。
3.bibigo「ビビンバの素」/東遠「唐辛子ツナ」
最後に「ご飯にのせると美味しい食品」を2つご紹介させてください。
ひとつめは、手軽に本格的な韓国料理が味わえるbibigo(ビビゴ)シリーズから発売されている「ビビンバの素」です。
こちらの商品は具材をパッケージから出したら、ご飯に乗せて付属のコチュジャンタレをかけるだけでビビンバが完成します。味も文句なしに美味しいですし、何より火を使わずに調理が完成するところがイチオシ!
2人前×4袋入りで988円(123円/人前)。保存期間は10カ月間、もちろん常温で保存できます。
ふたつめは韓国の大手食品メーカー、東遠(ドンウォン)が製造する「唐辛子ツナ」という缶詰です。
唐辛子ツナと書いてありますが、実際は野菜がゴロゴロ入った「ツナのスパイシートマト炒め」という印象です。唐辛子の辛みがあるので、お子様が食べる際は注意が必要です。
個人的な感想ですが、筆者がこの1年で一番「備蓄しておきたい!」と感じた商品がコレです。ご飯に乗せるだけで美味しい食事が完成するので我が家の在庫はあっという間になくなってしまいました。
12缶入り1ケース1,580円(約131円/缶)で、保存期間2年間となっています。
どちらも、
- ごはんに直接のせるだけで食べることができる(火を使わない)
- とにかくおいしい!!
- 野菜が入っているので栄養バランスがいい
という点でオススメしたい商品です。
ビビンバの素も唐辛子ツナも、今回は「災害時にも使える」商品としてご紹介しました。しかし、お料理が得意ではないお父さんにはぜひこれをテレワークの昼食や、お母さん不在時の食事として食べてもらいたいのです。
これなら食費を抑えつつ、栄養バランスも良く、洗う食器が少ない、そして何より美味しい! とデメリットが見当たらないですよね。
高額な備蓄品を買わずともローリングストックでOK
今回は、コストコで購入できる「災害時にも使えるコストコ商品」をご紹介しました。
災害が発生すると、あれこれと考えることが多いので、食事に気がまわらないこともあります。
普段から備蓄食品の状態を家族でシェアしておくこと、日常の暮らしの中に時折試食することで味への慣れ、ローリングストック(使ったら使った分だけ新しく買い足す)にもなります。そうすれば、無理に「災害備蓄用の高額食品」を揃えなくても、備蓄食品をストックしておくことができますね。
参考になりましたら幸いです。
【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら