ヘルスケア

ワクチン3回目接種、年内想定は104万人

 岸田文雄首相が12日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、早ければ12月にも開始すると表明した。厚生労働省は、今年2月から先行接種した医療従事者ら約104万人を最初の対象者に想定しており、自治体などへのワクチン供給は「現在の確保分でまかなえる」としている。

 ワクチンの3回目接種は、厚労省の専門分科会が2回目接種から8カ月以降を目安に行うことを了承。対象者や使用するワクチンの検討を続けている。医療従事者らは居住地か勤務先、それ以外の人は居住地で接種する見通しで、厚労省は2回目を接種した全員が追加接種を受けられるよう市区町村に体制整備を要請している。

 厚労省によると、年内の3回目接種が想定される約104万人は今年3~4月に2回目接種を済ませた。次いで、来年1月に医療従事者や高齢者、一般住民ら約304万人、同2月に同じく約1399万人の接種が見込まれるという。

 来年分のワクチン供給について、政府は米ファイザーと1億2千万回分の契約を締結。同社の日本法人は3回目接種に向け、用法や用量に関する承認事項の一部変更を申請した。他に米モデルナ製5千万回分、米ノババックス製1億5千万回分についても契約を結んでいる。