デキる男は住まいから

コロナ禍で知らない間に家の中に増えたものTOP2とは? 3分でできる片づけのコツ

香村薫

 コロナ禍でステイホームの期間が長くなったことにより今まで以上に家の中に増えたものってありませんか? 株式会社LIFULL SPACEが実施した「コロナ禍での収納と自宅スペース」に関する意識調査(2020年)によると、「家の中に増えたもの」ダントツの1位が 「日用品や食料品などのストック」58.1%、2位が「子供が使うもの(オモチャ・書籍)」22.5%なのだそうです。このデータをもとに、我が家も家の中を調べてみたのですが、まさに同じ状況で驚きました。

 在宅時間の増加と共に家の中の不要なものを見直したはずなのに、知らないうちに増えているものってあるのですね。今回は家の中で増えたものに関して見直しをしていきたいと思います。

 ぜひご家庭内を見回してみて、お父さん主導でサッと片づけてみましょう。片づけ時間がさほどかからず、よく使うものなので、家族から喜ばれること間違いなし! ですよ。

1.ドリンク類のストックが増えている

 コロナ禍で増えたものの第1位である日用品。マスクやトイレットペーパーなどの日用品もさることながら、意外と増えているのが「ドリンク類」です。特に在宅勤務が増えたご家庭では、何かドリンクを片手に仕事をしている方が多いのではないでしょうか。

 筆者宅でもインスタントのコーヒーや紅茶のティーバッグを買うことが増え、気づいたらすごい量になっていました。

 ぜひ上記画像のように「見える化」して設置してみませんか? 全体量が見えることで、自然と買い控えにつながりますね。

 またオンライン会議中に瞬間湯沸かしケトルなどでお湯を沸かすとその音が相手に聞こえてしまう、という問題もあります。

 そこで我が家では朝一番にお湯を沸かし魔法瓶に入れるようになりました。スタンレーの魔法瓶なら、なんと翌日もまだ温かいお湯のままなんです!

 子供の習い事の送迎やスポーツ観戦の際もスタンレーを持って移動することが増え、車の中でのホットコーヒーが美味しく飲めるようになったのは思いがけない副産物です。自動販売機でホットのドリンクを買う機会が格段に減りました。

2.子供のオモチャ(カードゲーム)が増えている

 家の中で親子のコミュニケーションをとるためにカードゲームやボードゲームを購入する機会も増えたのではないでしょうか。

 「大物のオモチャを買うくらいなら小さなカードゲームを!」と思われるかもしれませんが、カードゲームやボードゲームは使用するパーツがとても小さく、さらにパーツひとつでも紛失してしまうとゲームが成立しないケースが多いので、意外と収納するのがストレスです。

 購入時の箱ケースにパーツを戻すのが1番! のはずが、そもそも箱に戻すのが大変だったり、タテ収納に向いていなかったり、重なったゲームを取ろうとしたらひっくり返して中身が散らかる、なんていう経験ありませんか?

 そこでオススメなのが、スライド式ジッパー収納です。我が家ではオモチャのパッケージに書かれている名称部分を切り貼り張りしています。何が入っているのかがパッと見てすぐにわかりますし、取り出しやすく戻しやすいのがいいですね。また、全体的なカサも減るのでコンパクトに収まります。

3.本が増えている

 ステイホームで増えたもののひとつに本や雑誌などが挙げられます。冒頭にご紹介したアンケート調査結果では「子供の書籍」が挙がっていましたが、大人の書籍も増えていませんか?

 筆者の場合は書店で手に取って確認することなくネット注文することが増え、いざ読もうと思ったら想像と違う内容だった、ということが何度かありました。また、雑誌など気軽に読める書籍は「ちょうど今時間が空いたので読みたい!」と感じることはありませんか? その時は勢いよくネット注文するのですが、いざ本が届いたタイミングになると、仕事が立て込んで読む時間がない、ということもありました。

 書籍に関しては、まずは一か所に集めて、メルカリで1週間出品します。そこで売れなければ処分! という流れにすると決めるとスムーズですね。メルカリであれば(1)外観写真(2)バーコードの読み込み(3)本の汚れ具合の選択、の3つだけで出品できるのでとても楽ですね。メルカリ側からオススメの落札金額を提示してもらえるのもありがたいです。

 本の中でも「手放しにくい」という声をよく頂くのが料理本です。そこで妻が手放そうか悩んでいる料理本を夫がパラパラと見て、作って欲しい(もしくは自分が作ってみたい)レシピに付箋を貼っていってはいかがでしょうか。

今までその本のレシピで一度も作っていない

そのうえ、家族が作ってほしい料理もない

 こうとなると、家族全員が納得してその料理本を手放出すことができるはずです。

 今回は、コロナ禍で家の中に増えているモノについての片づけをお伝えしました。どなたかのお役に立てましたら幸いです。

香村薫(こうむら・かおる) 片づけの専門家
ライフオーガナイザー
大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。

【デキる男は住まいから】は株式会社ミニマライフ代表取締役で、ライフオーガナイザーの香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら