父子手帳は、子供や育児に関心のない男性も手に取りやすくするため、雑誌のように写真を大きく使っている。博物学者の南方熊楠(自由人)や商人の紀伊国屋文左衛門(社交的)ら和歌山ゆかりの人物をタイプで分類し、チャート式で自分の「パパタイプ」を見分けられるページや、「和歌旦那七カ条」という父親の心得などユーモアたっぷりな内容を記載。「男の自習時間」と題したコラムでは、妊娠中の女性の体の変化や0歳児の発育、第1次反抗期とされる「イヤイヤ期」の知識などを紹介している。
担当者は「1人で家事や育児ができる『イクメン育成』のための父子手帳もあるが、ハードルが高い。まずは奥さんの妊娠を機に子育てを考えるきっかけにしてほしい」。
地域のつながり
社会問題となっている児童虐待。虐待がエスカレートする要因の一つに育児ストレスや産後鬱、地域からの孤立などがある。父子手帳には、女性の体調の変化や産後に期待される父親の役割などを伝えることで、父親の育児参加の自覚を促す狙いもある。