大量摂取が問題
一方、エノキタケの抽出物を配合したサプリメントなどはいわゆる「健康食品」として6~7年前から市販されている。エノキタケ抽出物を含んだ食品について厚生労働省は、「これまでに健康被害の報告はない」としている。
いわゆる健康食品は安全性の審査は行われておらず、群馬大の高橋久仁子名誉教授(食物学)は「摂取量によっては有害となる健康食品はある」と指摘する。
錠剤や粉末の健康食品は成分が凝縮されており、過剰摂取の危険性もあるという。過去には東南アジアで広く食用されている植物、アマメシバを粉末にした健康食品で、健康被害が報告されており、海外では死亡例もあった。
高橋名誉教授は「体にいいからといって、特定の成分を大量に摂取するのはかえって危険」と呼び掛けている。
■20件受理
消費者庁によると、機能性表示食品について100件超の届け出があり、飲料やサプリメント(栄養補助食品)など計20件を受理している。受理された商品の情報は消費者庁のホームページで公開され、60日後には販売できる。