当然、便座は土足で汚れ、個室内は凄まじい異臭を放つ。
「和式トイレの使い方が分からないというのはまだ理解できる。しかし、洋式トイレでも汚されるとはどういうことかよく分からない」と担当者は話す。
このほか、使用済みのトイレットペーパーをトイレに流さずに、備え付けのごみ箱に捨てるケースも目立つ。中国や韓国では、下水設備と紙質の問題から、トイレットペーパーをトイレに流す習慣はなく、備え付けのごみ箱に捨てることが多い。同課の担当者は「そうした国々の観光客が、自国のやり方でそのまま使うのではないか」と話す。
こういう使い方をされると、後に入った観光客は不快な上、使いにくく、清掃もしづらい。清掃を委託している業者からも「ちょっと考えられない汚れ方をしているときがある」などと苦情が寄せられることがある。
“爆買い”はありがたいが…
近年、世界各地で観光客が絡むトラブルが報じられるのは、著しい経済発展を遂げた中国人の観光客が多い。