タブレット付き顕微鏡・電子回路ペン… 最新技術で理科教育支援 (4/4ページ)

2016.2.13 17:02

教員の指導で、顕微鏡に付いたタブレットの液晶画面に映し出された微生物を観察する生徒ら=千葉県八千代市の千葉英和高校

教員の指導で、顕微鏡に付いたタブレットの液晶画面に映し出された微生物を観察する生徒ら=千葉県八千代市の千葉英和高校【拡大】

  • 銀粒子を使った特殊インクのマーカーペンで電池(写真奥)とLED照明を結ぶと、明かりが点灯した。配線に失敗したら専用のペンで消し、書き直せる

 人材難を補完

 経済協力開発機構(OECD)による2014年の調査では、日本の教員の1週間当たりの仕事時間は約54時間(参加国平均約38時間)と調査参加国で最長。とりわけ実験準備が必要な理科は顕著な教科だ。

 文部科学省は理科の授業について、教員の負担軽減などのため、実験準備などを行う観察実験補助員の配置を平成25年度から進めている。だが、27年度の全国学力・学習状況調査によると、配置されたのは小学校で約13%、中学校で約5%と人材難などの理由で進まない現状がある。

 最新技術の導入により、実験準備にかける時間を短縮できれば、教員の負担軽減につながる。東京学芸大の鎌田正裕教授(理科教育学)は「負担軽減や効率化により生まれた空き時間で、生徒らを野外観察に連れ出すなど、より深みのある学習につなげるための手段として利用してもらいたい」と話している。

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