過去の名演奏などについても自身の考えは明快だ。出井代表が「CDで聴くよりも生の演奏がより感銘が深い」と語ると「CDはこういう作品があるのだと広め、知らせるにはとても役に立つものですが、生の演奏に触れることは正真正銘の音楽に触れることです」と断じる。
さらにバッティストーニは「聞き手は演奏に参加しているのです。録音ではありえません。映画を受動的に観ているのも同様です。私たちは客席の反応を感じて演奏し、それが音楽の在り方を変え、音楽が生み出されていくのです」と話し、日本の聴衆を前にタクトを振るい、新しい音楽を生み出すことに大きな喜びを感じていると笑顔を見せた。