【高論卓説】「キッズウイーク」に賛成できない “秋休み”子供も多忙で非現実的 (2/2ページ)

2017.6.15 05:59

 プレミアムフライデーと同じで、子供のいる家庭にはほとんど無関係だ。安倍晋三首相が考える「親子でのコミュニケーションの時間を多くとる」という目的は達成できない。

 そう思うと、休み方改革とは一体何を目的にしているのだろうか。長時間労働の是正につなげるための有給取得率向上には異論はない。しかし、取得時期については、特に学齢期に達している子供のいる家庭では、夏休みにこそ、取得しやすい環境が必要である。

 共働き世帯にとって、夏休みをどう乗り切るかは、大きな課題だ。休みの取得について、国を挙げて積極的に進めるのならば、家族が予定を調整し、そろって取得する夏休みを1週間しっかりと取る。その他に、夫婦が別々の時期でもよいので、1週間ずつ取る。そうすれば、3週間は両親とも、あるいはどちらかが子供と過ごす時間が取れることになる。その他、キャンプなどの合宿活動に参加するようにすれば、約1カ月は乗り切れることができるのだ。

 夏休みは6週間近くあるので、もう少しやりくりが必要だが、子供本人の都合ではなく、仕事で不在になる親の都合で、塾に通わされたり、ゲーム漬けになって留守番したりするよりは有意義な夏休みを過ごすことができるだろう。夏休みだからこそ、繁忙期の業種もあると思うが、この時期なら休暇取得に対して、周囲の理解は得られやすい。

 これだけをみても、政府が考える「キッズウイーク」は非現実的な制度であり、導入する意味も価値もない。それでも政府は来年度から導入する方向というから驚きである。今後、「休み方改革官民総合推進会議」で検討されるようだが、委員の方々には良識的に判断してもらいたい。

【プロフィル】細川珠生

 ほそかわ・たまお ジャーナリスト。元東京都品川区教育委員会教育委員長。テレビ・ラジオ・雑誌でも活躍。千葉工業大理事。一児の母。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。