【手帖】ビル爆破で九死に一生… 三菱地所元社長が「履歴書」書籍化


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 福澤諭吉のひ孫で、三菱地所元社長の福澤武・現同社名誉顧問(85)が不屈の半生などを振り返った「独立自尊を生きて」(慶応義塾大学出版会・1800円+税)を出版した。

 新聞連載「私の履歴書」と、諭吉や経営に関する講演や寄稿などを収録。10~20代で結核との闘病に打ち勝ち、進学、就職で自ら道を切り開き、経営者として丸ビル建て替えなど東京・丸の内再構築に尽力。諭吉が創刊し、祖父が社長も務めた新聞「時事新報」最後の日の緊張、三菱重工ビル爆破で九死に一生を得た話も。

 〈企業は社会の公器〉など経営者としての矜持(きょうじ)や経営のヒントが見え隠れする。